あなたがいるから頑張れる!!/かまぼこ隊


『皆さーん!お疲れさまでーす!差し入れでーす!』


炭治郎くんたち三人が蝶屋敷に来てから数週間


機能回復訓練に入ってからは数日


私は蝶屋敷の栄養士として、差し入れを作っては持っていっていた


「みのりちゅわーん!!差し入れ!?待ってたよーん!!」


「猪突猛進ー!!」


「あ、みのりさん!ありがとうございます!」


『いえいえ!さ、どうぞ!』


道場でアオイさんもカナヲちゃんもキヨちゃんスミちゃんナホちゃんも一緒に差し入れタイム


『さ、今日は林檎でクッキーを作ってみました!』


「「「わー!」」」


「頂きまーす!」


「…(ふぐふぐ)」


「って伊之助もう食ってんじゃん!!頂きます位言えよ!!」


「うるせえ!(はぐはぐ)」


「まぁまぁ…みのりさん、頂きますね!」


『はい!』


食べ盛りの三人と少食の女子たちによって、クッキーはあっという間になくなった


「ご馳走様でした!」


「みのりちゅわーん、おいしかったよ〜」


お行儀よくしている炭治郎さんと善逸さんと対照的に、伊之助さんはゲップをしている


『ふふ、よかったです』


私は笑顔を溢す


『さ!食休みしたら続き頑張ってくださいね!』


と言うと三人は目に見えて少しげっそりした


「「「…ハイ…」」」



ここだけの話、私の差し入れがあったから機能回復訓練に頑張って挑戦していたというのは、彼らの中だけの話






あなたがいるから頑張れる!!

(胃袋鷲掴まれてるぜぇ…)


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