06:無自覚の微笑み


「それにしても、みのりが無事で良かったよ」


助けられてよかったと付け足す炭治郎くん


『うん、本当にありがとうね』


私も炭治郎くんに微笑み返す


「ふふ、お二人はお似合いですね」


『「え!?」』


ばあやさんの呟きに二人して顔を赤くする


『ちょ、ちょっと何を言うの!炭治郎くんに失礼でしょ!』


「は、はは…」


炭治郎くんは赤い顔のまま苦笑である

それに申し訳なくなって謝ると


『ほ、ほんとにごめんね…』


「そ、そんなに謝ることはないよ、別に嫌だったわけではないから」


『え、そうなの…?』


「あ、あぁ…」


と赤い顔で慰めてくれた


やさしい…


本当にやさしい人だ



会ったばかりだけど、素直に炭治郎くんに会えてよかったと思う



「そうだ、炭治郎さんは今日はお嬢様に会うためにこちらに?」


「あっ、あぁ、ええ、まぁ…」


炭治郎くんは顔を赤くして頷いた


心配してくれていたらしい


『ごめんね、心配かけて…』


「いや、俺が勝手に心配しただけだから」


『でもありがとう』


そう言ってふわりと笑うと、炭治郎くんはまた顔を赤くした


?なんでだろう…


無自覚の微笑み

(っ…!)
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テーマ「人外ファンタジー」
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