33:不思議な出会い
私が蝶屋敷の仲間入りを果たしてから、数日…
胡蝶さんが任務の時以外は、胡蝶さんから知識を学び、それ以外は屋敷の手伝いをしていた
主に屋敷の家事をしているのはアオイさんのようで、手伝いをしているうちに仲良くなった
「みのりさん、次はこれをお願いします!」
『はい、わかりました!』
アオイさんから洗濯物を受け取り、私は洗うために洗い場へと向かった
ここには患者さんが運ばれてくるから、衣服などは汚れていることもある
そんなときの洗い方なんかも、アオイさんが教えてくれた
『…ふう、これで最後っと…』
最後の洗濯を終わらせると、私は台所へと向かった
そろそろ、お昼御飯の準備をしなければ…
今ある食材を確認して、作るものを決めた
『…よし、これにしよう』
早速料理を作り始める
《…美味しそうね》
『え…?』
誰もいない筈の台所で、綺麗な女性の声がした
振り替えると、そこには胡蝶さんと同じ羽織と、胡蝶さんやカナヲちゃん、アオイさんと良く似た髪飾りをした女性が立っていた
『…貴女は…?』
《…ふふ。そのうちにわかると思うわ》
女性は綺麗に微笑んでそう言った
次に瞬きしたときには、もうその女性はいなくて…
『…一体…』
何が起こったのか、ただただ私は目を瞬かせることしか出来なかった…
不思議な出会い
(優しそうな女の人)