25:鬼殺隊としての旅立ち
翌日、旅立の準備を終えて立ち上がると、部屋の扉が叩かれた
『はーい?』
「みのりか?準備終わったか?」
『あ、炭治郎くん?炭治郎くんはもう準備終わったの?』
「ああ、終わったから迎えに来たんだ。入ってもいいか?」
『うん』
「入るぞ」
そう言うと炭治郎くんと鱗滝さん、花山師範が部屋に入ってきた
「…着替えたんだな」
『うん』
私の隊服は、上は炭治郎くんとおんなじで、下は短パンとニーハイだ
「…よし。ここに座れ」
鱗滝さんと花山師範が隣り合って座り、その目の前に私と炭治郎くんが座る
どうやら、任務に入る前の説明で、まずは隊服についての説明らしい
通気性は良いが、濡れにくく、燃えにくいらしい
雑魚鬼の爪や牙では引き裂けないほど丈夫らしい
そして、私達に支給された日輪刀は、それぞれの色ごとに色々特徴があるらしいが、私達の刀については詳しくはわからないらしい
それから、鱗滝さんたちは、禰豆子ちゃんが入るための箱もくれた
凄く硬い、霧雲杉という木材で作った箱らしい
岩漆を塗ってくれたらしいので、強度も上がっているらしい
いやはや、流石鱗滝さん
「『ありがとうございます!』」
二人そろってお礼を言った
試しに炭治郎くんが持ってみると
「!軽い!軽いです鱗滝さん!」
『ふぁ、流石だ…!』
鱗滝さんは頷いた
「禰豆子、ここに入れるか?」
『禰豆子ちゃん、ここここ』
二人で禰豆子ちゃんを誘導する
禰豆子ちゃんは素直に箱のなかに入ってくれた
炭治郎くんは箱の蓋を閉め、背負った
『疲れたら交代するからね』
「ああ、ありがとう。でも大丈夫だ」
そんな会話をして、二人で荷物をもって外に出る
「…ちょっといいか」
鱗滝さんが炭治郎くんの襟を調えてくれて、ぽん、と肩を叩いた
二人は視線を交わし頷くと、鱗滝さんはもう一度ぽんと肩を叩き、私達は二人に手を振って出発した
鬼殺隊としての旅立ち
(ここから、私達の旅が始まる)