24:鬼狩りとしての最初の任務


それから、二人で鱗滝さんから鬼についての説明を受けた。


鬼が使う血鬼術についてだ


呪術系の物らしい


禰豆子ちゃんもその系統かと思ったのだが、違うらしい


鱗滝さんが言うには、禰豆子ちゃんは受けた傷を眠りで癒しているのではないか、と


私とおんなじことを思っていたらしい


でも、禰豆子ちゃんは鬼は鬼でも他の鬼のようにその場で傷が治らないってことは頭に入れておかないと…

 










まあそれからしばらくして、二人の刀鍛冶が鱗滝さんと花山師範の家を訪ねてきた


鋼鐵塚さんと言う人が、炭治郎くんの刀を、銅切さんと言う人が私の刀を打ってきてくれたらしい。


「これが日輪刀だ。日輪刀は別名色変わりの刀とも言われててな。持ち手に寄って色が変わるんだよ」


「さあさあ抜いてみな」


二人に催促され、二人で顔を見合わせ刀を抜いてみる


シュウウウウ… 


『…わ、本当に変わった』


私の刀は、薄紫色になった


「へえ、薄紫色ねえ。また珍しいな」


『そうなんですか?』


「あぁ。ほら、お前も抜いてみな」


「あ、はい」


炭治郎くんが刀を抜くと、黒く染まった


「ほう、黒…ねえ…」


「えっ!?ダメですか!?縁起が悪いですか!?」


「そうじゃないが…珍しすぎて、黒い刀の隊士は、出世出来ないって言われてるな」


「そ、そうですか…」


『…まぁ、目的は禰豆子ちゃんを人間に戻すことだからね…』


「まぁ、そうなんだけどな…」


二人でなんだか苦い顔をこぼしあった





そこへ、鎹烏がやって来た


「オ前タチハ北西ノ町ヘ向カエ!ソコデハ…少女ガ消エテイル!」


『「!!」』


辺りに緊張が走る


「毎夜毎夜、少女ガ消エテイル!ソコニ潜ム鬼ヲ見ツケ出シ、討ツノダ!竈門炭治郎、江藤みのり、心シテカカレィ!鬼狩リトシテノ、最初ノ仕事デアル!」


『「…」』


私たちは顔を見合わせて頷いた






鬼狩りとしての最初の任務

(緊張する…)
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