16:新たな道


狭霧山を目指す私たち


昼間も進みたいため、炭治郎くんが籠と竹をもらって、竹籠を編んで、そこに禰豆子ちゃんに入ってもらって、布で包んで、それを炭治郎くんが背負って進んだ


しばらく進むと、お堂のようなところに来た


その時は夜だったため、禰豆子ちゃんは歩いて私の手を握っていた


「…っ!血の臭いがする!誰かが怪我をしてるんだ!」


そう言うと炭治郎くんは私の手を引きお堂へとかけていく


お堂の扉を開けると、一匹の人ならざるもの…ー鬼だと炭治郎くんは言っていたー鬼がいた


鬼は炭治郎くんに襲いかかる


禰豆子ちゃんは血の海を見て固まってしまい、目からは大量の涙が…


私は、禰豆子ちゃんを抱きしめ、背中をさすった


『大丈夫、大丈夫…』


しかし、炭治郎くんの短い悲鳴が聞こえると、禰豆子ちゃんは目にも止まらぬ早さで反応し、鬼の頭を蹴り飛ばしたあと、外に出た私のもとに戻ってきた


…って、禰豆子ちゃん蹴りだけで鬼の頭を…!?


「やっぱり二人の女のうち一人は鬼なのかよ!!変な気配させやがって!」


『禰豆子ちゃん、大丈夫?』


「…」


動揺しつつも早く短い呼吸を繰り返す禰豆子ちゃんを落ち着かせるようによしよしとその頭を撫でた


しかし、鬼の体の方がこちらに向かって襲いかかってきて、禰豆子ちゃんを攻撃する!


「んー!!」


禰豆子ちゃんは、私を突飛ばし、逃げろと言わんばかりにその鬼から私を庇うようにして行動する禰豆子ちゃん


何もできない自分が歯がゆくて歯がゆくて仕方なかった


そして、禰豆子ちゃんが鬼の体によって飛ばされ、炭治郎くんも禰豆子ちゃんをたすけてくるから待ってろと私に言い、私をここに残して林の奥へ走って行ってしまった


私は自分のふがいなさにへたりこむ


『…私がもっと強かったら…』


「もっと怒れ。力が欲しいなら」


『!?』


唐突に聞こえた言葉に、振り替えると、狐のお面をした老人が立っていた


「怒りの感情は純粋な行動の原動力になるからな。お前は思ったはずだ"自分がもっと強かったなら、二人を守れたはず"と」


『…はい』


「なら修行だ。修行してその力をつかみ取れ。お前の根性を見せてみせろ」


『…もしかして、あなたは冨岡さんの言っていた、花山和音さんですか?』


「そうだ。証明して見せろ。お前が使えることを」


『ーはいっ!』


私はこの時、花山師範についていくことを決めた







新たな道

(炭治郎くんたちに報告しないと)
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