2012/09/15
自分を恥じたことは無い。
だってそれが当たり前、わたしにとっては存在理由でもあるそれを否定してしまえば私自身は、私自身の中身に飲み込まれてしまうから。
だから貴方のような、優しいひとの隣に、わたしのような存在が居てもいいのかと不安になるの。
私を初めて見た時から変わらない、私とイリヤに向ける貴方の優しい目が好きよ。
肯定の否定に沈んでる私に手を差し伸べてくれるような、貴方の優しい物言いが好きよ。
いつだって私を、ホムンクルスだなんて感じさせることのない、貴方の優しい笑顔が好きよ。
そして、誰よりも皆を愛している貴方の優しい理想が好きよ、切嗣。
その為の犠牲になれるのなら。
わたしはそれだけで今日を生けていけるでしょう。泣かないで、泣かないで。
どうか貴方の優しさがいつか罰を受けるとき、少しでも貴方の苦しみを和らげられたらそれでいい。
きっとその時わたしはもういないでしょうから。後に受ける罰を共に受けたいけれど、私にはそれさえも叶わないから。祈るしか無いのなら。
少しでも、貴方が幸せであれますように、と。
ずっと、大好きよ、切嗣。