2012/03/04
「阿良々木くんを好きな子ってわりと多いわよね」
「そうかあ?いやそんなことないぞ」
「いいえ。あなたが気づいていないだけであなたのこと好きな子は結構居るのよこの鈍感根腐れ馬鹿。その先天性の凶器な鈍感のせいでどれだけの可愛い可愛い女の子が涙を流したのかしら計り知れないわ阿良々木くん死ねって思ってる男子はたくさんいるしこの私と付き合ってるだけでも呪殺されそうな視線を他の男子から受けているのに他の可愛い女の子を好きな男子からも恨みの籠ったレーザーを向けられるなんて、かわいそうな阿良々木くん」
「マジ!?うわあ…僕ってそんなに他の男子から嫌われてるんだ…」
「まあ作中に忍野さん以外に男が出てこないのだから好意が全て阿良々木くんに向くのは至極当然とも言えるわね。人間の遺伝子を残そうとする本能だわ」
「しかし、なんで他に男が出てこないんだろうな?」
「なに、阿良々木くんそんなことも知らなかったの?」
「えっ、そんな監督の頭のなかなんて僕にわかるわけな…まさか、戦場ヶ原」
「まあ阿良々木くんごときモブキャラにはわからないでしょうが、主役のわたしにはわかるのよ、阿良々木くん」
「今更新事実発覚!?僕主人公じゃね!??今までのアニメ全部見た戦場ヶ原!?っていうかモブではないよモブでは!!」
「うるさいわよ阿良々木くん、黙って答えを聞きなさい」
「う…はい」
「正解は、他の男は全員阿良々木くんののろいころそうと画面の外から貴方を見てるからよ」
「マジ!!!で!!?」
「ええ。私も何回かその現場を見たわ」
「マジで凹むからやめてくれ、戦場ヶ原」
「凹む阿良々木くんを見るのが私の生き甲斐よ。凸してあげましょうか?」
「凸すってなんだよ…」
「そのことはまたあとでにしてまあ今は本題に戻りましょう。だから可愛い女の子たちをどうやったら幸せにできるかが問題なのよ。そこで馬鹿な阿良々木くんに問題。一番手っ取り早い方法ってなんだと思う?制限時間は0.001秒よ」
「一番手っ取り早い方法…僕がみんなと付き合うこと、か?」
「そう、良くできました。でも残念ねハズレ」
「いだだだだだだだだたホッチキスを口にいへふほははへへふへ!!!!!」
「何?阿良々木くんは私と別れたいの?それともヤリチンだったの?」
「ひはふ!ちはふ!僕が好きなのは戦場ヶ原だけだって!!」
「びっくりしたわ、阿良々木くんってギャグがうまいのね」
「ははは…」
「ヤリチンな阿良々木くんなんて誰も好きじゃないわ。正解を言いましょう阿良々木くん。答えは貴方が分裂することよ」
「…え?ガハラさん、今なんて」
「あら耳の穴の通りが悪いのね?カッターで」
「いやいい!ちがう!…僕が分裂とか、なんとか、ははっ聞き間違いかびっくりしたー戦場ヶ原はギャグがうまいんだな」
「ぶ、ん、れ、つ。ブンレツ。分裂。大事な事だから三回言ったわ。貴方のこと好きな女の子の数だけ貴方を裂けばみんな平等じゃない。なにか文句があるのかしら?」
「平等って体積的に!!?そんなんでいいのか!!っていうか何そのシステム全然嬉しくない!!!」
「じゃあいくわよ。まずはふたつに」
「ぎゃーーーーーヤメテクレーーー!!!」
「…」
「…あれ、戦場、ヶ原、さん?」
「やっぱりやめたわ。阿良々木くんなんてどこの部位をもらったって嬉しくないもの」
「ま…まあ…そうですよね…よかった」
「それに、分裂した阿良々木くんでも、私以外のこと好きだなんて私、嫌だもの」
「戦場ヶ原…」
◎ラブラブじゃねーか