次のミッションはオウガテイル2体の討伐だ。
「ロミオ先輩、ナナ……一緒に行ってくれる?」
「ああ、いいぜ」
「行こう行こう!」
二人とも暇なのか再び一緒に行ってくれるらしい。
俺はさっそくミッションを受注しようとフランさんに話かけようとした。
「ジュリウスも一緒に行かないか?」
ロミオ先輩がジュリウス隊長に言った声が聞こえた。
(えっ、ちょ……)
俺なんかのために隊長召喚するとか恐れ多いんですが……。
なんて俺の思考を先輩が読めるはずはない。
「ロミオ先輩だけじゃ心もとないんで」
もちろんナナも。
ロミオ先輩とナナがジュリウス隊長を誘うので俺はこうなったら勇気を出してお願いすることにしよう。
「ジュリウス隊長……一緒にミッション行ってくれますか?」
「……ああ。ちょうど今は手が空いている。同行しよう」
「「「やったー!!」」」
3人一斉に喜んでしまった。
††††
「そういえば、もうすぐ新しい人が来るって聞いたんだけどロミオ先輩なにか知ってますか?」
ナナがロミオ先輩にたずねる。
「え、そうなの?」
先輩は初耳だったようでジュリウス隊長に聞く。すると隊長はうなずく。
「ああ。今日入ると聞かされている」
「まじ?!急だな」
「言い忘れていた」
「どんな人かなー。ね、シキ」
「えっ、ああ。どうだろうな」
完全見守りモードになってた俺は若干反応するのが遅れた。
「ぼーっとしてどうしたんだよ」
「いや、とくに意味はないんだけどさ」
「あ、オウガテイルだぁ!」
「総員、準備は出来ているか?」
「ナナ、そんな敵に突っ込むなよ。俺が最初に攻撃する!」
「おい、シキ!お前もむやみに突っ込んでいくな」
「お前達、勝手な行動は…」
「ジュリウス隊長も早くーっ!」
皆好き勝手に行動するためまとまりがない。
それでもなんとなく上手くいくから凄いと思う。
オウガテイルをダウンさせた隙に俺は捕喰をする。
「あ、ロミオ先輩!アラガミバレット渡します」
俺はアラガミバレットをロミオ先輩に渡すために狙う。しかし失敗して撃ってしまった。
「うわぁぁぁぁ、危ない!シキ、ちゃんと狙え」
「狙いましたよ!ミスっただけです!受け渡し難しいっすね……」
オウガテイルを討伐しました。
「二人が話している間に私と隊長で倒しといたよ」
「はやっ!でも後一体いるから今度は俺がとどめさすぜ」
「負けないよー!」
俺とナナはオウガテイルに向かって走る。
「……新人二人はなかなか面白いな」
「面白いけど危なっかしいよな。あ、早く行かないとシキ達なにやらかすかわからないよ」
「ああ」
††††
「ミッションおわった!!皆帰ってお茶しよう」
「おでんパン食べようよ!たくさんあるから」
「新しく入る人の話忘れてないかお前ら……」
「「あ……」」
「お疲れさま。またミッションに行く時はいつでも声をかけてくれ」
「はい!隊長」
「では、先に失礼する」
すたすたと隊長は先に行ってしまった。
「よし、俺らも帰ろう」
「帰ったらおでんパンね」
「そうだな」
「ロミオ先輩、どちらが多く食べれるか勝負しよう」
「のぞむところだ!」
「じゃあ私もー!」
「「すいません参りました」」
「まだはじまってすらないよ!?」
俺たちはわいわいと騒ぎながらフライアへ帰った。