ミッションを受注しようとしたらロミオ先輩に声をかけられた。
「な、なぁ…あのさ…」
「どうした先輩」
「いや、でもなぁ……ごめん。なんでもないわ」
「え、えー……」
なんだよ声かけといてちくしょう
「ロミオさんユノ様を見てからずっとあの調子なんです。任務に支障がでなければいいのですが」
「……」
確実に嫌な予感がした。
これは任務に連れていったら確実に終わる。
とりあえず話を聞くかな。
そう思ったがまずはロミオマスターのナナにどう対処するか聞こう。
俺は階段を下りてナナのもとにいく。
「ナナ」
「あ、シキ!ロミオ先輩見てるとさ、何故か自分に自信が持てる気がする」
「……そっか」
彼女に聞いてはダメだ。
なにかロミオ先輩が不憫なことになりかねない。
素直に話を聞こう。
「な、なぁ。さっきから考えてたんだけどさ」
「なに?」
「やっぱりユノに会いに行こうぜ!」
「……行ってらっしゃい」
「今ならグレム局長の部屋にいるはず」
「行ってらっしゃい」
「そう言わずに」
「考えときます」
「考えてる時間も惜しいだろ」
「……まあ行ってもいいか。その代わり後からミッション9996回付き合って下さい」
「え、ああ……。いいぜ。ってお前そんなに行くのか」
「ミッション地獄頑張りましょうね!」
「……よし、とりあえず作戦を言うぞ。これはミッション連係の練習だ。お前は局長室に奇襲してグレム局長に入室許可をもらってくれ。入室許可がでたら俺が一気に突入する。それまで様子見てるからさ、頼んだぜ!連係だ!」
「言い張ってるだけで俺がだいたい生け贄になってるじゃないですか」
「連係だ!」
「……はいはい、わかりましたよ」
俺は局長室に向かおうとエレベーターの方に向かう。
「あ、ロミオ先輩とシキどこいくのー?」
ナナが話しかけてきたので俺は「局長室」と答える。
「ナナも一緒に来るか?」
ロミオ先輩が誘う。
「私はいいよー遠慮しときます」
シキ頑張れとあわれんだ眼差しでナナが見てくるのにうなずきつつ俺達はエレベーターに乗った。