「ふー、実地訓練大変だったねー。ジュリウス隊長はやっぱすごかった!」
「ロミオ先輩の言う通りだったな」
「それにしてもダメしぬーって思った瞬間君がかばってくれなかったらヤバかったかも……ありがとね!」
「結局ジュリウス隊長がオウガテイル倒したから俺意味なかったけどな…!あ、俺そろそろフランさんに次の予定聞いてくる」
俺はカウンターに向かった。
「業務連絡です。あなたの任務遂行能力が認められ実戦投入が正式に許可されました」
「本当ですか!?よっしゃ!」
「おめでとうございます。まるで自分のことのように嬉しいです」
「ありがとうございます!」
「もう一点。ラケル博士がお呼びです。 研究室でお待ちのようです」
「あ、じゃあ…ラケル博士のところに行ってきます」
「ええ、それがよろしいかと。あの方もあなたの初陣を喜んでらしたので」
俺はラケル博士の研究室に行くことにした。
その途中でロミオ先輩に遭遇した。
「聞いたぜ!実地訓練大変だったな!習うより慣れろってジュリウスは言いたかったんだろうな。まあ、アドバイスが欲しかったら俺にバンバン聞いてくれていいんだぜ!」
「え……ロミオ先輩に答えられ……」
あ、危うく失礼なことを言うところだった。
「えっと……じゃあ、ブラッドって4人だけなんですか?」
「そうだなー、まだ追加人員がいるみたいだけど……こないだまでは俺とジュリウスだけだったんだよなー」
「え……ふたりだけ!?」
「でも、これからはお前とナナもいるし、一気に大家族だな!仲良くやろうぜ!」
「はい」
「他に聞きたいことは?」
「あ、もう大丈夫です」
「俺たちブラッドは戦友だ。一緒に頑張ろうぜ」
「これからもよろしくお願いします!先輩」
ロミオ先輩と別れて俺は再びラケル博士の元に向かう。
そうかブラッドって少人数なんだな。
††††
「失礼します」
ラケル博士の研究室に入ると、ラケル博士は嬉しそうに俺の方をみる。
「早くも初陣を果たしたのですね。よく頑張りました」
「ありがとうございます」
「貴方には資質があるようですね。血の力そしてブラッドアーツを得る日も近いでしょう」
「精進します……」
「ふふ……そうですね
あなたが血の力に目覚める日を楽しみにしていますよ」
「はい」
「血の力はブラッド全員の中に眠っています。あなたはどんな能力を開花させるのでしょうね……。期待していますよ。貴方に祝福を」
ラケル博士の話を聞いた後俺はロビーに戻る。
「フランさん、ただいまー」
「おかえりなさい。本格的な実戦投入に先立ち、まずはこちらをお受け取り下さい」
複合コアというものをフランさんから受け取った。
神機は強化等が出来るらしい。
「これからもっと戦いは厳しくなっていきます。神機の強化をはじめ十分な準備をお忘れなく。では、ミッションを受注しますか?」
「はい!」