「俺も次の訓練に行かないと……」
フランさんの元に向かう。
「先程のミッションは良好な結果だったようですね。準備が整ったら、次の訓練ミッションにどうぞ」
「受注します」
受注してから準備を整えて出撃ゲートに向かった。
†††
次のミッションもジュリウス隊長が説明をしてくれた。
補喰の仕方とアイテムの使い方と素材の回収方法。
これで一通りは教えてもらえたはず。
ミッションが終わり俺はロビーに戻ってナナと話していた。
すると鼻歌が聞こえた。
「?」
ナナと俺は図上にクエスチョンマークを浮かべる。
「……あれ?見ない顔だね、君ら」
すごくチャラそうな人に声をかけられた。
「こんにちは」
ナナが元気にあいさつするので俺もそれに便乗する。
「あっ、ひょっとして噂の新人さん!?」
「噂?」
「はい、これからお世話になります、先輩!」
「先輩……いいね!なんか、いい響き……!」
先輩と言われて嬉しそうだ。
この人チャラくてちょろい系の人だ!
「よし、俺はロミオっていうんだ!先輩がなんでも教えてやるから何でも聞いてくれ!」
そう言ってロミオ先輩は俺たちの座っている椅子の向かい側に座る。
「あ、その前に言っておく!ブラッドは甘くないぞ、覚悟しておけよ」
「ブラッドってなんですか?」
「お、おぉ……いい質問だね!うーん、そうだなぁ……」
ロミオ先輩は悩み始めた。
「ブラッドは…えーっと、血の力を秘めていて…そう!血の力が、目覚めると必殺技が使えるんだ!」
これが正解さ!っていうテンションでロミオ先輩は続ける。
「うちの隊長なんて、すごいんだぜ?どんなアラガミだってズバーンドバーンって倒しちまうんだからな」
おお……!ジュリウス隊長すごいなぁ。
説明からだとよくわからないけどすごいな!
ロミオ先輩も必殺技使えるのだろうか。それを聞こうと思ったらナナに先に質問をとられる。
「すごーい!じゃあロミオ先輩の必殺技ってどんな感じなんですか?」
「ば、バッカお前……必殺技ってのはさ…そんなすぐに手にはいるもんじゃないんだよ……。あ、そうだ!今みたいな質問はさ、ブラッドを設立したラケル博士にどんどん聞けばイイと思うな!じゃ、またな!」
そう言ってロミオ先輩はさっさとどこかへ行ってしまった。
「あれ……質問タイムもう終わり?なんかマズイこと聞いちゃったかなー?」
「……多分。とりあえずラケル博士に色々聞いた方がよさそうだね」
「だね!」
俺たちはラケル博士のいる場所に向かった。