意外だった
また、榊博士の長い話が始まった。

「アーコロジー……」

もう何がなんだか分からない。
あとからデータベースで調べよう。

俺が半分諦めていたら隣に座っていたコウタが欠伸をした。

(コウタ、眠そうだな……)

ふわぁ〜……

(あ、俺も睡魔が……単語ぐらいしか覚えきれないよ……)

対アラガミ装甲?
外部居住区?
難しい言葉が頭をぐるぐる回る。
とりあえず対アラガミ装甲壁があるから外部居住区にはアラガミが入らない的な解釈でいいのだろうか。
すごいなアラガミ装甲壁。

「それだけで足りるのかな。現に装甲は頻繁に突破されてるんじゃ」

(コウタが話を聞いてただと!!?)

一瞬で眠気が飛んだ。
コウタだけは俺の味方だと思っていたのに……。
いや、

「……そういえばコウタの家族って外部居住区にいるんだっけ」

「ああ。ってなんでアンタが知ってるんだ」

「今唐突にいつもは使い物になら無いインスピレーションが働いた」

「それをアラガミ討伐の時に働かせてくれよ!」

「そろそろ話を戻していいかな。外部居住区にはゴッドイーターの防衛班が配備されている。本当はアナグラを地下に向けて拡大して内部居住区を増やす計画があったんだけどね」

「それをより安全で完璧にしたのがエイジス計画なんだよね」

「コウタ詳しいな。エージェント計画だなんて初めて聞いたよ」

「なにそのカッコよさそうな計画。燃えてくるじゃないか!エイジスな。この間気になって調べたんだ」

「……コウタって俺が思ってるほどバカではないのか?」

「え、なにその失礼な発言。むしろ俺はカダーヴルの頭が心配になってきたよ」


*****

博士の話が終わり俺は次の任務を確認しにいく。

「次はリンドウさんとサクヤさんか」

とりあえずリンドウさんが陽動でサクヤさんがバックアップ、俺が遊撃。
命令は死ぬなということだった。

「よし!頑張るぞ!」

俺はショートブレードを振り回し体をあたためる。

「はりきってるわね」

「さっきのすごい神機使いほど早死にするって話は心得てるので大丈夫ですよ!ほどほどにはりきります」

「そろそろ時間だ。用意はいいか?」

「はい!」

「ええ」

「ミッション開始だ」


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