「今日はコウタとのミッションだな!」
俺は花畑に囲まれて全てをさらけ出しながら走っているかのような表情でコウタの元へ向かう。
この間までの俺とは違う。オウガテイル等を何度も倒して戦いかたはマスターした。
あのふよふよ浮いてるやつだけは苦手で戦う練習諦めたけどな!
ヴァジュラからの逃げかたもパーフェクトに覚えた俺に死角はない。
「あ、今日はアンタと一緒か。お互い無事でなによりだね」
「カダーヴルです。よろしく」
「いや、しってるから。なんでこのタイミングで自己紹介……」
「名前忘れられたかなって」
「覚えてるよ!」
「じゃあフルネームで言ってみな」
「……カダーヴル・ふ……フリートーク?」
「フリートホーフな」
「ああ、おしかった」
「意味が完璧変わってるけど」
「にてるだろ?」
「まあ……。で、まだ時間あるけど何か話す?」
「サクヤさんって知ってるよね?」
「知ってるけど?」
「もしかして仲良い?」
「……一回しか一緒にミッション行ってないけど仲良いに入るかな」
「あの人ってなんか良いよね。美人だしかっこいいし強くてさ、戦うお姉さんって感じでたまんないよな」
「わかるぜ!主に胸あたりにすごく興味があります」
「ちょっとまてぃ!!それと同レベルにするな!!!変態か」
「大丈夫、俺はコウタの方がスキだぜ!反応が」
「もう、帰りたい」
ぐったりしたコウタを引っ張り俺はミッションに向かった。
*****
「どうよ、俺のオウガテイル裁き」
「……素直に感動したけど容赦ないな…」
「ふっ、惚れ直したか?」
「全然」
「くっ、そこまではっきり言われると傷つくんだけど」
「はいはい、じゃあ次は本命討伐だよ」
「本命?」
今日はミッションの内容を確認するのを忘れていた。
「まあどうせ小型モンスターだr…」
ドスッ
上から降ってきた敵を見て俺は黙ることにした。
「小型がなんだって?」
コウタのバカにした表情が予想できる。
「ちくしょーっ」
俺はやけくそになりながら目の前の敵に攻撃をする。
*****
「なんとか倒せたね」
「コウタとミッションに行くときは敵にコウタの写真貼り付けないとだめだな」
「なんで?」
「だって……目線がコウタをおってしまう」
「……じゃあな、カダーヴル」
「またスルー!?」
わいわい騒ぎながら俺たちはアナグラへ帰投した。