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13800hitさんくす!


※ようちえんパロ





「ねえ、せんせ」

『なーに?いざやくん』


小さな手でエプロンをくいくいと引っ張るのはうちのクラスの困ったちゃん。要するに、ちょっとした問題児である。

臨也なんて大層な名前とは裏腹に、しずおくんとは目が合えば取っ組み合いするわ、みかどくんを泣かすわ、手が焼ける。

この前なんて隣のクラスの杏里ちゃんに手を出そうとしてた。恐るべし幼稚園児。


「せんせーもおれのことキライ?」

『え……』

「おれなんていないほうがいい?じゃまもの?」


予想もしない問いかけに思わず言葉に詰まってしまった。

大きな目はこちらをじっっと見つめたまま、今にも泣きだしそうに小さく揺れている。


『どうして急にそんなこと聞くの?』

「みんな、おれとはあそびたくないっていうの」

『でも、』

「ほかのクラスのせんせーたちも……ないしょばなし、してたのきいた。おれのあいてするのめんどくさいって」


何も言わずに抱き締めると、いつものような毒も吐かないし特に抵抗もない。

腕の中のいざやくんはまるで人形みたいに、ただ立ってるだけだった。


『確かにいざやくんはすぐいじわるしちゃうし、悪いこともいっぱいするね』

「……うん」

『でも私が叱ったら、ごめんなさいって言ってくれるじゃん。えらいよ』


だからそんなこと言っちゃダメだよ、そう言って力を籠めれば背中に温もりが触れる。

そっと頭を撫でてあげると小さな嗚咽が聞こえてきた。たまには子供らしいところもあるんだね。





ごめんなさい
 
 





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