首無 | ナノ



※来神パロ





「やだなぁシズちゃん。なまえは俺のこと好きなんだよ」

「ちげぇ!お、俺だ…!」

「ちょっと二人ともさっきから一体何の話してるのさ」

『あ、ドタチン』


屋上で話していた私達のもとへやってきた彼は、いつものようにそのまま迷わず私の横に腰を降ろした。


「待たせて悪かったななまえ。そういや、イチゴ牛乳買ってきたけど飲むか?」

『マジ?いいの?実は大好物なんだよね』

「ほらよ」

『ありがと。ドタチン大好き!』


すぐそばに近寄ってもたれ掛かると、触れた肩から彼の温もりが伝わってくる。

なんかこうしてると本当にお母さんみたい。……なんて本人に言ったらまた怒るんだろうけど。


『ふふ、おいしー』


ストローを吸えばじわりと口内に広まる甘さに、小さな幸せを感じる。

ふと見上げると彼は若干引きつった笑みを向けてきた。


『……どしたの?』

「べ、別に何でもねぇよ?」

『……ま、いっか』


それにしても、今日は問題児2人組がやけに静かな気がする。


『ねえ、2人ともなんか変じゃない?』

「気のせいだろ」

「何もないよ。あ、もしかしてなまえったらそんなに俺のことが気になるの?」

「んなわけねぇだろうが!自意識過剰なんだよノミ蟲野郎!」

「まあまあ、静雄も臨也もここは穏便にいこうじゃないか」

「……はぁ」


まあ平和なら、それに越したことはないんだけどね。

それにしてもおいしい。イチゴ牛乳ラブ!私はイチゴ牛乳が好きだ!愛してる!!

なんつって。








束の間の静寂

((門田の野郎…!))
((あとで覚えてろよ))

(……殺気を感じる)



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