“叩いてかぶってジャンケンポン”とは… まずジャンケンをして勝ったほうが殴りかかり(ハンマーを振り下ろすとも言う)、ヒットすれば勝ち。ヘルメットで防がれたらセーフでまたジャンケン(最初に戻る)、という至極簡単なゲームである。 「いけェェ局長!!」 「死ねェ副長!!」 「誰だ今死ねっつったの!切腹だコラァ!!」 ――とまあ、こんな具合で既に先の思いやられるこの勝負なのだが。 勝敗は両陣営代表三人による勝負により決定。審判は公平を期して両陣営から、眼鏡の男の子と山崎さんが勤めるということで陣地争奪戦は幕を開けた。 「おうおう。散々挑発してた割に自分はもうリタイアか?大串くんよぉ」 「ハッ。冗談は頭だけにしやがれクソ白髪天パ野郎が。俺ァまだまだ本領の10分の1も発揮してねェっつーの」 「いいのかなァ?そんな強気で!後で泣きっ面かいても知らねぇかんな」 「テメェこそな!」 「よし次はテキーラだ!!」 「上等だ!!」 物凄い勢いでそのまま殴り合いを始めた沖田さんとチャイナ服の女の子ペアを尻目に、飲み比べ対決を始めてしまった我が上司土方さんと坂田さん。 ちなみに一組目はというと、近藤局長バーサスお妙さん、だったわけなのだが。 彼女による強烈な一撃が既にヘルメットを被っていたはずの近藤を一発KOした。確実に今回の勝負とは無関係な邪気というか、恨み辛みの籠もった攻撃だったのは言うまでもない。 「ただの殴り合いじゃねーか!だからルール守れって言ってんだろ!!……しょーがない、最後の対決で決めるしかない。銀さっ…」 「「オ゙ェ゙ェ゙」」 「オイぃぃぃ!!何やってんだ!このままじゃ勝負つかねーよ」 『……土方さん、私はちゃんと止めましたからね。っていうか、どうするんですかこの状況』 [*←] [→#] [戻る] [TOP] |