かしづき給ふ | ナノ

 
 
「慣れ合いはその辺にしとけ天パ野郎」

「んだと瞳孔野郎!ムサい連中がぞろぞろと…何の用ですか?キノコ狩りですか?」

「そこをどけ。そこは毎年真選組が花見をする際に遣う特別席だ」

「どーゆー言いがかりだ?こんなもんどこでも同じだろーが。チンピラ警察24時かてめーら!」


一定の距離を取ったままジッと睨み合う二人。まるで火花が散りそうな勢いだ。

どうやら土方さんが不機嫌の理由は彼等にあるらしい。いや、この様子からすると彼一人かもしれないが。


「同じじゃねぇ。そこから見える桜は格別なんだよ。なァ、みんな?」

「別に俺達ゃ酒飲めればどこでもいいッスわ〜」

「酒のためならアスファルトに咲く花のよーになれますぜ!」

「うるせェェ!!」


相変わらず瞳孔全開の上司に反して、いつにも増して面倒臭そうな顔の隊士達。

沖田さんは持参したのか、既に鬼嫁を持っていた。っていうかアナタ未成年ですよね。


「ホントは俺もどーでもいーんだがコイツのために場所変更しなきゃならねーのが気にくわねー!!」

『お、落ち着いて下さい』

「大体、山崎場所取りに行かせたはずだろ。どこいったアイツ…」

「ミントンやってますぜミントン」

「山崎ィィィ!!」

「ギャアアアア!!」
 
 



[*←] [→#]


[戻る]
[TOP]


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -