長いようで短かったテスト期間も終わり、実施日の早い教科は厭でも返ってきてしまう今日。 各々が結果に一喜一憂し、にわかにざわめく教室はどこか祭りの後のような印象さえ受ける。まあ、かく言う私もその内の一人であり他のクラスメイト達と同じ様な心境だ。 特に目立って悪い教科はなかったので、ひとまず安心といったところだろう。悪く言えば長所がないとも受け取れるが、私にはそれで充分だと思った。 「やあシズちゃん」 「臨也てめぇ…何しに来やがった!」 「やだなぁ。別に君に用があって来たわけじゃないんから。そう吠えないでよ、もう」 「うっせぇ!!」 テスト期間だったその反動もあるのだろう。二人を包む空気は心なしか、いつも以上にピリピリしている。 というか、懲りずにうちのクラスへ足を運ぶ彼は一体何なのだろうか。実はMでしたとかそういう感じなのか、そうなのか。 「ちょっと小春ちゃん?勝手なこと言わないでくれるかな」 『あ、ごめん。つい本音が』 「……後で覚えてろよ」 『すいませんでした』 思い返せば、テスト期間中の彼は比較的大人しかったように思う。実は家で猛勉強してたりするのだろうか。 噂では、授業態度は最悪なのに毎度クラスで最高点を採っているとかいないとか。やはり神様ってやつは不公平だ。折原くんのテスト結果を見ているとつくづく思う。 「あぁ、そういえば聞いたよ。ドタチンのおかげで赤点ギリギリ免れたんだって?」 「黙れ失せろノミ蟲野郎…!」 「おっと。暴力はんたーい」 「いざやぁぁあぁああ」 そして今日も今日とて、折原くんと平和島くんは飽きずに喧嘩と言う名の殺し合いを始めるのであった。 テストが終われば元通り (それにしても、) (みんな頭良すぎ…!) ドタチンは言わずもがな、新羅はセルティに褒めてもらう為に絶対頑張ってるよな。 折原は「学年トップとか興味ないんだけど」とか言いつつ平気で1位とって、皆の反感を買っていたに違いない。 静雄くんは…ね、うん^^← |