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※学パロ





『んで、またヅラと晋助が喧嘩して松陽先生に怒られてた』


今日の天気、お互いのクラスでの出来事、それから友達。

他愛もない話をしながら進む帰り道はいつもと何ら変わり無い景色だ。控えめに、けれど温かく照らす夕日が二つ並んだ影をアスファルトに落とす。


『そしたら晋助ったら拗ねちゃって…って、銀時?』

「んー?」

『話、聞いてる?』

「おう。聞いてる聞いてる」

『ほんとかよ天パ』


本当に何気ない、青臭くてちょっぴり恥ずかしいような青春の一ページ。それでもどこか輝いてるように映るのはきっと、隣を歩く彼のおかげに違いない。

私がいて、坂田がいて、2人で並んで帰路につく。それだけでも充分なのだろうと思う。


「あのよ、」

『なに?』

「彼氏の前で他の男の話ばっかしてんなよ」

『……ごめん』

「分かれば良し」


この広すぎる程の地球にとって、私たちの存在なんて本当にちっぽけなことかもしれないけれど、それで良い。

繋いだ手から伝わる温もりが酷く安心させて、私は今日も彼が好きで好きで仕方ないのだと思い知らされた。


『でもね、大丈夫だよ』

「なぁに?心配しなくてもベタ惚れだってか?」

『それもそうだけどさ、私の世界はいつだって銀時中心に回ってるんだもん』

「っ、ばーか」

『はいはい』


夕日に照らされて伸びた影は幸せそうに並んだ私達そのもの。今日も空が綺麗だ。








世界は今日も廻る

(明日も明後日も、)
(これからもずっと)



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