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※数学教師パロ





くるくるとシャーペンを回す。一時間目から抜き打ちテストだなんて、あんまりだと思う。全く分からない。もう飽きた。


『せんせー』

「あぁ?終わったか」

『まだ全然だけど』

「……じゃあ何だよ」


眉間の皺を一層深くしながら不満そうに言う。それが面白くて小さく笑えば、丸めた教科書で殴られてしまった。

地味に痛む頭をさすりつつ、軽く涙目になりながらも頭上の先生を睨み付ける。けれども座っているうえ身長のない私は逆に見下ろされてしまって、かえってバカにされている気分だ。


『なんで数学なんてやらなきゃいけないの』

「そりゃあ今が数学の授業中だからだろーがよ。喧嘩売ってんのかテメェは」

『そうじゃなくて!何故勉強をしなくてはいけないのですか!という意味です土方十四郎』

「将来必要だからに決まってんだろ。そして何故フルネームで呼んだ」


少しずつ額に青筋を浮かべながらも口調はまだ冷静だ。恐らく今ドSコンビの冷やかしなんかが飛んでくれば確実にキレる。でも本日、そんな二人はこの授業に出席していない。

ちなみに沖田くんはサボり(お姉さんとネズミーランドに行くとか言っていた)だし、坂田くんはどうせ寝坊(今日はモンキーハンンター略してモンハンの日だ、と昨日言っていた)(たぶん夜更かしして起きれてないんだと思う)だろう。


『先生、それなら私には数学をやる必要は無いと思うんです』

「は?」

『だって私、将来の夢はお嫁さんになることなんですよ』

「貰い手いねぇだろ」

『え?土方先生がいるじゃないですか』

「なっ…!?」

「土方先生、何惑わされてるんですか」


ここから始まる、私たちの禁断の恋。なんつって。








誘発注意報

(お前あとで指導室な)
(二人っきりで何するの)
(ちげェっつーの!!)





土方が教師だったら数学が似合うと思いました、まる 



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