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※学パロ





「あーうまかったぁ!」


ごちそうさま、と言いながら幸せそうな顔でパンパンに膨れたお腹をさする隣の彼。

たぶん知らない人が見たらびっくりすると思う。恐るべしルフィくんの食欲。


「料理うめぇな!サンジの次くらいに!」

『えへへ、ありがとう』

「よし!寝る!」


まだ食べたばっかりで寝ても平気なのかな。ま、ルフィくんだから大丈夫なんだよね。

そこでふと頭をよぎった一つの疑問。

どうしても気になった私は、すでに地べたに体を預けて空を仰いでいる彼に視線を向けた。


『思ったんだけどね』

「なんだ?」

『いっつも寝てるか食べてるかじゃない?』

「そんなことねぇ」

『えー…ほんと?』

「あぁ!お前のことも考えてんぞ」

『わ、わ、私のこと!?』

「おう」


慌てふためく私を見上げながら無邪気に笑う彼。

たまに出る爆弾発言に何度驚かされただろう。ほんと、心臓がいくつあっても足りない気がしてならない。


『あ、あのさ』

「ん?」

『ルフィくんって、ストレートすぎるよね』

「ストレート?何がだ?」

『あ、いや、やっぱ何でもない』

「そーか」


相変わらず邪気がないというか、毒を抜かれるというか。

そんな彼が気になってしまう私はもう手遅れかな、なんて。


「名前!」

『はいいいいッ!?』

「また作ってくれよな」

『う、うん…!』


だんだん顔に熱が集中していくのが自分でも分かった。

ぶっちゃけ、ルフィくんのは言われたこっちの方が恥ずかしくなってくるよ。


「顔真っ赤だぞ、お前」

『……誰のせいだと思ってるの』

「んぁ?」

『なんでもないよー』








素直さ故の毒

(まあ、それも彼の)
(良いところなんだけど)





素直な彼が好きです。



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