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近藤に「仲良くするんだぞ」と言われ、早五分。


暖かな部屋のこたつで、その言葉通り仲良くくつろいでいた四人だった、はずなのだが。





『ちょっと沖田隊長、テレビ見えな…キャアアお通ちゃんんん!!どいて!隊長そこどいてェェ!』


「うっせーなアンタがどけばいいだろィ」


『なにををを!』


「おい、足蹴んなっ、冷てェ!」


『あっ、みかん一個もない!私食べてないのに!』


「あの、三人とも…」


「うわ、このお茶マヨくさっ」


「だぁからマヨくさかねーっつんてんだろうが!!」


『あ、本当だ、くさっ』


「こんのっ…てめーらァァ!!」


「ちょっと、三人とも仲良く…」


「「『お前は黙ってろ』」」


「…ハイ」




予想通りと言うべきだろうか、三人はぎゃあぎゃあとうるさく喧嘩を始めてしまった。


それをなんとか一人なだめようとする山崎だが、口を出せばリンチに会いかねない状況である。



「ハァ…。どうしよ」



山崎の頭上では土方の罵声やらみかんの皮が飛びかい。


テレビが見えないと騒ぐなまえと、それを執拗に邪魔する沖田。



口喧嘩だけならまだ良いが、何もしなくてもこのまま行けば自分も巻き込まれた乱闘になってしまう。




本当に、どうしたら良いものか。


山崎は仕方なしに一つため息をついた。







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