やぁ、皆さんこんにちは。私、なまえは只今絶賛絶望中なのです。初めは軽い気持ちだったのです。まさかこんなことになるとは思っていませんでした。 私は臨也さんの家に遊びに来ていたのだが、そんなとき、臨也さんに仕事の電話が入った。 「ちょっと出かけてくるよ。大人しく待っててね」 「はいはーい」 にこりと笑い臨也さんは出て行った。 「……つまんないの」 テレビをつけても特に面白い番組をやっている訳でもなく、臨也さんのように将棋なんだかチェスなんだかオセロなんだか解らないような一人遊びはできないし。だだっ広い部屋を見渡し、ひらめく。 「あ!」 いつも臨也さんの座っているくるくる椅子に向かう。 「これ座りたかったんだよね!いつもは臨也さんが座ってるし、なんか座らせてくれないし。なにこれ楽しい!」 くるくるくるくるくるくる… 「……きもちわる」 あまりにはしゃぎすぎて吐き気がした。そのまま机に寄りかかっていると、側にあった一枚の紙に目がいく。 「ん?」 『全てを受け入れたかのようななまえを、俺はベッドへと押し倒す。そして深く深く口づける。赤く染まった頬、潤んだ瞳、漏れる吐息。何もかもがたまらなく俺を煽る。 「臨也、愛してるよ」 なまえは俺の首に腕を絡ませその先をねだる。俺はなまえの胸に手を伸ば……』 「………は?」 なにこれ。何だこれは。なまえって誰だ。まさか私な訳ないよね。あはは。まさか臨也さん、こんな妄想してるとか言わないよね。ご丁寧に綺麗な字で紙にまで書いて。いやいや、ないない。これはないよね。あははは、は、 「……死ねよノミ蟲」 続きはあるようだがもちろん読まない。ただただ私は絶望と怒りを感じながら、その場で呆然としていた。 「ただいまー」 「!!」 忘れてた。タイミング良く現れるのが臨也さんだった。慌てて紙を置き、椅子の横に棒立ちするのが精一杯だった。 「はやかったですね」 「あんまり大した用じゃなくてね。大人しく待ってた?」 「は、はい」 「で、何してたの?」 「えええっとですね、ほら、こう体操を…いっちにーさんしー………」 「なまえちゃん」 「ははははい!」 「見たの、それ」 「なっ、なにをですか」 相変わらずにこりと笑ったまま臨也さんはじわじわと私との距離を縮めてくる。 「他にも見せてあげようか」 「……は?」 そう言って臨也さんはパソコンを起動させ、何やらファイルを開く。そこには小説と思われる作品が並んでいた。 「俺、文才あるでしょ!いやぁ、情報屋なんか辞めて小説家になろうかと思うよ。なまえのことを考えると次から次へといい作品が浮かんできてね。ちなみにその紙はさっき思いついたからメモしておいたんだ。俺の脳内でなまえはいつも俺の下であんあん言ってるよ」 ……こいつは、 「……臨也さん」 「どうしたのなまえ?もしかしてこれ見てたら興奮してきちゃったとか?あぁ!ついに俺の妄想でしかなかったことがついに現実に!どうしよう、俺まだ心の準備が…ぐえっ」 「一回死んできてください」 皆さんに私が確かな事実をお教えしたい。素敵で無敵な情報屋、折原臨也はただの変態妄想家でしかないということを。 脳内は君一色 綾音さんちの変態臨也さん大好きです私!← 同じ臭いを感じ(ry ともあれ素敵な作品、2つともお持ち帰りさせていただきますね! これからも応援し続けますのよヽ(^ω^)ノ [戻る] [TOP] |