ついったログ | ナノ




■雪男
大好きだったキミはもういなくて、この陳腐な世界を僕は生きていく。ずっと、ずっと、この命という灯火が消えるまで。キミがいないと生きられないって、そう言ったはずなのに。なんて滑稽だろう。それでもキミは最後まで、笑顔を見せてと言ったね。だからきっと、僕は笑ってられる。



■雪男
別れはあまりにも唐突で、残酷で。勇気づけられるのはいつだって僕自身で。僕に出来ることなんて、ただ黙って、日に日に弱っていく貴女の手を握るだけだった。今ではもう、それさえ許されない。でも、これだけは言わせて下さい。今も、これからも、ずっと貴女を愛してる。



■アマイモン
ぴたりと宛がわれた唇。体温を感じさせないそれは、彼が人間でないのだと、甘いあまい夢心地と共に現実を突き付ける。「温かいですね、」そう眉を下げる貴方は、なぜ悪魔なんだろう。こんな表情だって出来るのに。あぁ、息が苦しい。



■バーナビー
「貴女の悲しそうな顔は、見たくないんです。僕まで心が痛む」そう言ってそっと胸に抱き寄せるバーナビー。「ジャケット、汚れちゃう」ほんのり押し返せば、倍の力で押し込められた。「泣きたい時は、僕の目の届くところで、ね?」悪戯な笑みが今にも泣きそうな私を覗き込んだ。




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