「かーばーじーくーん」


「……ウス」


「俺も向日みたいに肩車してくんない?」


「……ウス」


「ウス、じゃねえだろ樺地!
嫌なら嫌って言えば良いんだ。
こんな奴の言うことなんて聞くんじゃねぇ」


「そんなムキになんなよ跡部…激ダサだぜ」


「あーとべ?こんな奴って、誰のことかな」


「……ウス」


「お前それでごまかせると思ったの?樺地くんの真似してごまかせると思ったの?
そんなんで俺が騙されるとでも思ってんの?めちゃくちゃ可愛いな」


「おい、ちょっと騙されかけてるぞ幸村!気を確かに!」


「ふ、ふん。俺様のインサイトを持ってすればこんなことぐらい、容易だ」


「せめてその額に浮き出てる汗を拭いてから言え」


「ん?え、ちょっ…樺地くん!?」


「樺地!お前どんなタイミングで肩車してんだよ」


「調子に乗ってんじゃねぇぞ!樺地の肩は俺様のラケバを担ぐためにあるもんだ。肩車の為にそんな鍛えたんじゃねぇぞアーン!」


「うわー!すっごい高い!
テンション上がるうわっほーい!!」

「話し聞いてねー!さすが幸村!」

「ちょっと宍戸、悪口言ったでしょ。はいイップスー」


「そこはちゃんと拾うのか!…うわああ何も見えねえ!聞こえねえ!」


「か…樺地…」





「あ、あの跡部が落ち込んどるで…」


「やっぱり幸村さんは只者じゃありませんね。そんな人こそ、下剋上し甲斐がある」


「宍戸さああああん」


「鳳、うるさいからイップスー」


「うわああ!」




「まさに幸村王国だね…」





………ウス




120302



語る樺地がどうしても書けなかったので、会話文になりました。


自由すぎる幸村様


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