恋する動詞111題 | ナノ

13.慰める(白金)




「うぐ…ふぅぅ〜…」


「ほらほら金ちゃん、泣かんといて」


「ズビッ、せやかて白石、け怪我しとるもん!」


「コレはちょっと擦りむいただけやから何ともないで?」


「…ほんまかぁ?」


「大丈夫。心配してくれてありがとな」


「良かったあ!わい、白石が死ぬん嫌や!」


「こんななんか傷で死なへんわ」


「…………」


「どないしたん?」


「光がな、白石はみんなより身体が強うないからすぐ死んでまうって」


「財前のやつ、また金ちゃんに嘘吹き込みよって……それ嘘やから気にせんといて」


「でもな、それ聞いたときほんまに怖くて…」


「……ありがとうな、金ちゃん。そんなに俺のこと思うとってくれて、嬉しいわ」


「白石」


「なん?」


「ギュって、してもええ?」


「ええよ。おいで」




伸ばした左手を取った彼の身体をグイッとひっぱり、自分へと寄せた。


懸命に俺のユニフォームを掴んでくる小さい手が、とても愛しく思えた。





慰める

(泣いた後には大好きな君の笑顔)





111109



これって恋してるのかな

謎だああ



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