13.慰める(白金) | |
「うぐ…ふぅぅ〜…」 「ほらほら金ちゃん、泣かんといて」 「ズビッ、せやかて白石、け怪我しとるもん!」 「コレはちょっと擦りむいただけやから何ともないで?」 「…ほんまかぁ?」 「大丈夫。心配してくれてありがとな」 「良かったあ!わい、白石が死ぬん嫌や!」 「こんななんか傷で死なへんわ」 「…………」 「どないしたん?」 「光がな、白石はみんなより身体が強うないからすぐ死んでまうって」 「財前のやつ、また金ちゃんに嘘吹き込みよって……それ嘘やから気にせんといて」 「でもな、それ聞いたときほんまに怖くて…」 「……ありがとうな、金ちゃん。そんなに俺のこと思うとってくれて、嬉しいわ」 「白石」 「なん?」 「ギュって、してもええ?」 「ええよ。おいで」 伸ばした左手を取った彼の身体をグイッとひっぱり、自分へと寄せた。 懸命に俺のユニフォームを掴んでくる小さい手が、とても愛しく思えた。 慰める (泣いた後には大好きな君の笑顔) 111109 これって恋してるのかな 謎だああ |