▽財ユウ





「ユウジ先輩はあれですか、アホですか」

「よーし財前、今日がお前の命日や」



この生意気な後輩、財前は確か謙也が大好きだったはず。

なのに最近は俺にばっかり突っかかってくる。

なんや、俺が好きになったんか?残念やけど俺には小春がおんねん。
大人しく謙也んとこ戻りやー。


「先輩ーさっきから何考えとるんすか。俺のこと?」

「関係あらへん!死ね!」

「生きる」

「敬語使えや!」


なんか…コイツと一緒にいると飽きんって謙也が言うとったけど、ホントに飽きん。

独特なんはみんな同じやけど財前のはまた別だ。


「俺はこんなにユウジ先輩のこと考えとるのに」

「は?」

「せやから、先輩のことで頭いっぱいなんすわ。

好きです、ユウジ先輩」

「な……」

「な?」

「なんでやねん!」




110926



(そこでツッコミ入れられるとは、思っとりませんでした)

(後輩から、しかもおおおお男から告られたら誰だってツッこむわ!!)

(何で男で吃ってん(笑)
自分かていっつも男に告っとるやないか)

(………そうやった)

(あほやー好きやー)

(だからなんでやねん!)








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