「厄日や…」 「謙也って、日頃からあんましついとる感じせぇへんもんな…」 「せやかて今日はひどすぎやろ!目覚まし時計が壊れて寝坊、急いで走って車にひかれかけ、通りすがりの見知らぬお婆ちゃんに大根で殴られ、やっと学校に着いた思うたら教科書やらなんやら忘れて…俺完璧、部活だけしに来とる奴やん」 「うん…まあ周りからはそう見えるかもしれんけど、俺はちゃんと分かっとるから、元気出し?」 「白石……お前、いっつも絶頂!とか連呼してふざけとるアホやとばかり思うとったけど…ホンマはええ奴なんやな!」 「…せ、せやで!ホンマはめっちゃええ奴なんやで、俺!(涙目)」 「もし白石が俺と絶交や言うても、俺は断固反対するからな!」 「そこまで言うてもろうたら流石の俺も…んんー、絶頂!」 「ほらまた絶頂!言うてからに………あ、雨」 「ホンマや…って、めっちゃつよなっとるがな」 「……白石、今日の部活ってもしかして」 「あ〜こりゃ無しになるかもな」 「………俺、今日学校に何しに来たんやろうか」 「俺と親友になりに来たんやない?」 「…なぁ白石、絶交せぇへん?」 「色々とやけくそになり過ぎやろ!」 120819 オチはない |