▽謙也と白石





「厄日や…」

「謙也って、日頃からあんましついとる感じせぇへんもんな…」

「せやかて今日はひどすぎやろ!目覚まし時計が壊れて寝坊、急いで走って車にひかれかけ、通りすがりの見知らぬお婆ちゃんに大根で殴られ、やっと学校に着いた思うたら教科書やらなんやら忘れて…俺完璧、部活だけしに来とる奴やん」

「うん…まあ周りからはそう見えるかもしれんけど、俺はちゃんと分かっとるから、元気出し?」

「白石……お前、いっつも絶頂!とか連呼してふざけとるアホやとばかり思うとったけど…ホンマはええ奴なんやな!」

「…せ、せやで!ホンマはめっちゃええ奴なんやで、俺!(涙目)」

「もし白石が俺と絶交や言うても、俺は断固反対するからな!」

「そこまで言うてもろうたら流石の俺も…んんー、絶頂!」

「ほらまた絶頂!言うてからに………あ、雨」

「ホンマや…って、めっちゃつよなっとるがな」

「……白石、今日の部活ってもしかして」

「あ〜こりゃ無しになるかもな」

「………俺、今日学校に何しに来たんやろうか」

「俺と親友になりに来たんやない?」

「…なぁ白石、絶交せぇへん?」

「色々とやけくそになり過ぎやろ!」




120819

オチはない





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