「今日は俺の味噌汁の話を聞いてくれ」 「嫌じゃ」 「聞けっつってんだろーがこの白髪野郎」 「それが聞いてもらう方の態度か。出直してきんしゃい」 「お前最近俺にたてつきすぎだよ。俺は、俺の話を聞けって言ってるだけじゃん」 「味噌汁とか、どっかのCMみたいだから嫌じゃっち言うとるんじゃアホ」 「嫌じゃ、とかよく俺にそんな事が言えるね。…でも俺は知っている。仁王の"イヤ"は"イイ"ってことなんだって、ね」 「いや、ねってウィンクされても吐き気しかせん」 「ときめいたくせに…」 「そんな心底素直じゃないなぁみたいな顔をされると、かなり腹が立つ」 「とにかく俺の味噌汁の話、聞いてよ」 「だーかーらー、嫌じゃ!」 「はい、こちらに熱々の味噌汁があります」 「うおっ、どっから出してきたんその鍋」 「そしてこの味噌汁の中に俺の言うことをきかない生意気な仁王の頭を突っ込みます」 「いででで!髪引っ張るなバカ!ちょ、ホンマ勘弁して!それはさすがに死ねる!」 「え〜じゃあ俺に従順な仁王になってくれるかな?」 「いいともー!!」 120728 最初と最後がやりたかっただけ |