▽幸仁



拍手文、七夕と立海の当日編。






「仁王仁王仁王仁王仁王」

「……うざ」

「だってお前が振り向いてくれないから」

「そんな名前を連呼されたら振り向きたくなくなるんじゃけど」

「じゃあ、仁王」

「じゃあはいらん、じゃあは」

「あ、でさでさ」

「話逸らしたな」

「仁王は短冊に何て書いたの?俺とずっと一緒にいられますように?」

「いや、違うけど」

「だろうと思って用意しといたよ"大好きな幸村といつまでも一緒にいられますように(はーと) 仁王"って短冊。
ちゃんとお前の名前入りで、しかも俺の直筆。いいでしょ」

「ちょ、何やっとるんじゃ!?勝手にそんなもん書くんじゃなか!」

「ふふ…俺が笹にかけといてあげるから安心して」

「何も安心できんナリ!!」

「そんなに照れることでもないじゃん?」

「照れるとかじゃなくて、本気で嫌だ」

「うんうん今日もツンデレ全開だね。…よし、かかった」

「うわっ、ふ、ふざけんなー!」

「因みに、これ外したら願いが叶うよ」

「ていうかまず、短冊なんかかけんでもお前さん、俺に付きまとうじゃろ」

「うん!」

「………」





120707





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