「参謀って、マジで中学生?」 「…お前がそれを言うか」 「いくら詐欺師でも年齢までは偽らんぜよ」 「(どうだか…)しかし、俺がもし中学生ではないとすれば弦一郎はどうなる。柳生も。 中学生らしからぬ風貌や性格なのは、俺だけではないと思うのだが」 「いや柳生はあぁ見えてまだまだガキじゃ。その根拠は…とか聞いてきそうだから先に言っとくが、アイツは紳士なんじゃなくて紳士を目指しとるだけじゃ。なりきれとらん」 「ほう…意外とよく見ているんだな」 「当たり前じゃ。そんくらい観察しとかんと柳生にはなれん」 「弦一郎は…差詰め、ムキになる辺りが中学生らしいとでも言いたそうだな」 「さすがうちの参謀。ま、だけん俺は聞いたんじゃ。お前は中学生かって」 「そうだな… 俺もお前や他の部員に見せていないだけで、子供のようなところもあるんだが…」 「おうおう、見たことないぜよ。 見たい、駄々をこねる参謀とかちょー見たい!」 「そう興奮するな。 仁王に言われて気づいたが、そういう部分を隠してきたのがいけなかったのかもしれないな」 「参謀、たまには中学生らしいことするべきじゃ!」 「やはり…そうするべきだな。俺だけ大人ぶっているのもフェアじゃないか」 「わくわくするナリ〜」 「あぁ、いいところに赤也が」 「柳先輩に仁王先輩、なにしてるんすか?もしかしてこっそりお菓子でも食ってるんすか?」 「可哀想に赤也…ブンちゃんの影響で何でもかんでもお菓子に繋がるようになってしもうた」 「…実は赤也、お前の言う通りお菓子を食べていたのだ」 「参謀?何を……いや、どっから出てきたんじゃこの菓子!?」 「さっきまで一緒に食べていただろう」 「え…(どうなってしもうたんじゃ、参謀!)」 「先輩たちズルいっす!俺もお菓子!」 「ダメだ」 「えー!ほしいっす」 「ダメだと言ったらダメだ」 「何で…?」 「何でもだ」 「柳先輩のケチ!いいっす、丸井先輩にもらうんで!」 「あぁ、そうしてくれ」 「……行ってしもうたな」 「見ただろう。さっきの俺はとても子供っぽかったな」 「確かに…ワガママな参謀なんて初めてみた!」 「これで気が済んだか?済んだなら練習に戻れ」 「おう!何か今すごい嬉しいぜよ!練習行ってくる!」 「単純なやつだ…」 120413 前回の仁王と柳と同時進行で書いてたやつ 雰囲気が似てる気がしてならない。 |