「そろそろ真面目に課題をやりたまえ仁王くん」 「課題なんかとっくの昔に捨ててしもうたわ!」 「なっ…!」 「詐欺師はこんくらいの度胸がないとやっていけん」 「…詐欺師としてやっていくために、そこまで! 仁王くん、私は感動しました」 「いや…大したことじゃなか」 「ほんと、大したことじゃないよね。ゴミ箱にまとめて捨てるだけだし」 「げっ…幸村」 「幸村くん、その袋は?」 「あぁこれ?仁王が捨てた課題だよ。 次からはもっと捨てる場所考えなよ」 「くっそおお!これで3回目や…!」 「仁王くん…貴方って人は3回も…私の感動返してください」 「何で毎回毎回、新学期の前日に俺が捨てた課題持ってくるん…」 「そんなの、課題を捨てたことを後悔するお前の顔がみたいからだよ。本当、懲りないなぁ」 「やはり、課題は真面目にやりたまえ仁王くん」 「いーやーじゃー!!」 120405 |