「滝〜」 「何だよ侑士も滝探してんのかよ」 「自分もか?」 「この前借りたタオル返そうと思って」 「俺も昨日髪結うために借りたゴム返さなアカンねん」 「すみません、滝さん知りませんか?」 「もしかして鳳も何か借りたのかよ?」 「あ、俺は借りたんじゃなくて先週の練習試合の時のアドバイスをいただきたくて」 「ホンマに鳳は真面目やな〜見習いや、岳人」 「んだよ侑士だって見習え!」 「あ、あの!それで、滝さんは…?」 「ん?…あぁ、俺たちも探してんだけどいねぇんだよ」 「滝ー」 「また来た。今度はジローか」 「滝さんならいませんよ」 「ジローはあれか、枕借りに来たんか」 「ピンポ〜ン!滝の枕、すっげえ気持ち良いんだよね」 「ちょっと滝さんいますか!?」 「日吉まで滝探してんのか?そんなに慌ててどうしたんだよ」 「跡部さんがまた俺のドリンク間違えて飲んじゃったんです」 「またかよ跡部…激ダサだな」 「宍戸さん!宍戸さんも滝さんに用事ですか?」 「んーまあな。今度の試合までに髪切っときたくて。ほら、アイツこういうの得意だろ?」 「滝、人気者やな」 「俺等には滝がいないとダメってことだな」 「はぁー…」 「あ!滝!」 「探しとったんやで」 「え、そうだったの? ごめんね。ちょっと樺地と花壇に花の苗を植えてて」 「樺地までも…!」 「滝さんはやはり氷帝の影のキング…下剋上だ!」 「たーきー枕ー」 「はいはい、みんな順番ね」 『はーい』 「なるほど、お袋じゃねーの」 120403 |