「可愛い妹が欲しかったな〜。 ね、赤也」 「また部長、変なこと言い出しましたね。 俺今日見たいドラマあるんで帰ってもいいっすか?てか帰りますお疲れさまでしたー!」 「そんなこと…俺が許さない!」 「ぐえっ! ちょ、離してください幸村ぶちょー!死ぬ!!」 「じゃあ、俺の話を聞いてくれるよね?」 「…はい」 「うん、それでこそ赤也だ。ブン太と違って聞き分けが良いから話が早いや」 「(いっつも殺そうとしてんじゃん!)…それで、部長の話って一体今度は何を思いついたんすか」 「実はこの間の日曜日にフラフラと本屋を巡っていたら、たまたま本を買いに来ていた柳生に出会ったんだ」 「あの…もしかして、一人で本屋巡るのが嫌だから俺に付き合えってことじゃ…」 「うーん、ちょっと違うかな。まぁ最後まで聞いてよ。 でね、暫く雑談をしていたら柳生の妹がやってきてね、お兄ちゃんこの本が欲しいな……きゅーん!みたいになってさぁ〜 あ、俺もこんな妹ほしいって結構本気で思った訳。 立海で妹いるのって俺と柳生だけだし、さっき言った通りその唯一の柳生の妹は激可愛いじゃん?妹がいる苦労がわかる奴は他にいないと諦めかけてたとき…お前が目の前を通っちゃったんだよね」 「途中、だいぶい意味わかんなかったんすけど、とりあえず部長の目の前を通った俺の馬鹿。ホント馬鹿ぁ!」 「赤也が馬鹿なんて周知の上だから、今更連呼したってどうにもならないよ」 「てか俺妹いませんし、末っ子なんでお兄ちゃんの気持ちとかわかりませんよ?」 「いいんだよそれで。俺がわかって欲しいのは妹の大変さより女の恐ろしさだから」 「さ、何の話からしますか?」 「赤也…苦労してるんだね」 おまけ 「俺たちには声をかけれくれんかったの」 「たまたまだろう」 120204 |