「仁王先輩」 「なんじゃ赤也」 「さっきから俺の足踏んでるんすけど」 「あぁ、それわざとじゃけぇ気にすんな」 「おいコラ詐欺師。ふざけんな尻尾抜くぞ」 「尻尾だけは…こいつだけはやめてくんしゃい!」 「じゃあ足どけて下さい。地味に痛いから」 「それはお断りじゃ」 「なんでだよ!さっきの絡み、まったく意味ないじゃないっすか」 「俺とお前の会話に無駄なんて、一切ないぜよ」 「星になれ」 「キラーン」 「…ざけんな白髪コノヤロウ」 「今日の赤也は一段とツンツンしとるの〜」 「ツンツンしてるんじゃないっすよ。真面目に怒ってるんです」 「おうおうそれは怖い。幸村のとこにでも避難するとしようか」 「なっ…何で部長んとこなんすか!」 「(ニヤリ) そりゃあ、幸村なら赤也をどうにかできるからな」 「………」 「それに最近、俺に優しいんじゃ」 「…俺、ずっと黙ってたんですけど」 「ん?」 「柳先輩の方が好きみたいっす」 「え…??」 「だから、仁王先輩とはサヨナラします。今までお世話になりました。しね」 「えぇぇぇ!?」 「…って、夢を見たんじゃ」 「それでこんな深夜に俺を家に呼んだんですか?」 「あぁ、何か急に不安になった」 「別に俺、柳先輩のところになんて行きませんよ」 「よ、よかった…ナリ」 「柳生先輩のところに行きます」 「ピリーン……!」 111202 赤也がツンツンツン |