▽丸井と幸村






「なぁなぁ、幸村くん」



「何、ブン太」



「幸村くんって何かみんなと少し違うよな」


「え、それって俺が浮いてるってこと?」



「いやそうじゃねぇけど…なんて言うかさ、テニスしてなくてもどっかで”神の子”とか言われてそう…みたいな?」



「うん…まぁなんとなく、言いたいことは分かったよ。ブン太は俺がなにかしら特別な気がするんだよね?」



「うんうん!そう言うこと!さっすが幸村くんだぜい」



「なんだ、そういうことか。

そんな俺が特別な存在だなんて、当たり前のことじゃないか」



「うんうん……うん?」



「ブン太はさ、何か勘違いしてるみたいだからこの際言っちゃうけど。

俺、別にテニスだけが神の子レベルな訳じゃないから。ほかの事に関してもそんくらい余裕でできるから」



「……うん」



「わかってくれたなそれでいいよ。
あ、さなだー!次の数学の宿題写させて」



「おい、神の子おおおおおお!!!」




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