「あー日吉が眼鏡しよる!」 「いけませんか」 「あんなぁ…眼鏡なんて特徴的なモン被ってしもうたらアカンやろ」 「青学も被ってるじゃないですか。あれはいいんですか」 「青学はな、目が見えるか見えんかでそれぞれのキャラを確立させとるんや」 「…じゃあ一つお訊ねしますが、忍足さんは何故伊達眼鏡なんてかけてるんですか?」 「そんなん、あの目立ちたがりな跡部と並んでも、俺です!眼鏡の忍足です!ってわかるようにするためや」 「様は、自分も目立っておきたいと。めんどくさい」 「………まあ、そうなる…わ。 なんや今日の日吉刺々しいな」 「ではついでにもう一つ言わせてください。 忍足さんは変態として十分キャラを確立させているので眼鏡必要ないと思います」 「…日吉」 「変態で眼鏡の二刀流で俺様のみで馬鹿みたいに人気な跡部さんに負けてるんですよ? そこまでしててまだキャラがなんだかんだ言ってるんですか。恥ずかしい」 「日吉」 「はい、何でしょうか」 「…ごめん。眼鏡かけとってええから」 「なんのことですか?」 111122 その日忍足から眼鏡が消えた。 |