「犯人はブン太と見せかけて仁王」 「幸村、いきなりどうしたのだ」 「俺が大切に取っておいた飴が空になって置いてあったんだよね。 この髪の毛と一緒に」 「む、確かにその赤は丸井のモノだな。 だが幸村よ。それならば何故仁王が犯人などと言うのだ。」 「たかが飴を食べるのに、髪がこんなに分かりやすく落ちていると思うかい?」 「いや、それはおかしいな」 「こんな小細工するのは仁王くらいからね。 さーて、仁王を探しにいこう」 「あまりいじめてやるなよ」 「うん、もちろんじゃないか」 「…………もう出てきても大丈夫じゃないか?」 「すまないな、弦一郎。 まさか精市が黒飴を好きだなんて、データにはなかったからな」 「いや、構わんが…見事に騙されていたな」 「俺のデータを侮ってもらっては困る。 丸井の髪の毛を置いておくだけで精市が犯人は仁王だと考える確率85%だったからな」 「そんな柳の策略を俺が見抜いている確率は99%だよ」 110920 (あれ、今日は真田くんと柳くんがいらっしゃいませんね) (あぁ、あの二人なら今ごろはスーパーまでダッシュしてるよ) (スーパー…?) |