「謙也くんは部長と仲良いですよね」 「何や財前、羨ましいんか?」 「んな事ありません。ふざけんなこのヘタレスターが」 「…く、くじけへんぞ俺は! ってかいきなりどないしたん? 今さらそんな質問とか」 「いや、うちのクラスの女子が謙也くんと部長が付き合っとるって言ってたんで。その真相を確かめるために聞いただけっすわ」 「はあああ!? 何てこと言ってんねや、財前のクラスの女子!! ちゃうからな、俺は断じて白石と付き合ったりなんかしてへん!」 「謙也、それマジで言っとるん…?」 「あ…白石……」 「あーあ、部長。聞いちゃったんすか。 部長はあない正直に俺に打ち明けてくれたのに…それを謙也くんは全否定だなんて」 「ひ、酷いわ謙也…っ!俺は遊びやったんか!!」 「あ、待てや白石!これは…」 「行っちゃいましたね」 「財前、お前誰にも言うなや。そして笑うな」 「はい」 「俺は白石んことめっちゃ好きやで。世界で一番愛しとる」 「そーっすか。ですって、部長」 「謙也ぁ!俺は信じとったで!」 「しししししら」 「部長、今の謙也くん最高にオモロイっすわ。ありがとうございました」 110919 堂々と付き合ってると言ってくれない謙也に不安を覚えた白石が財前と組む話。 どっちが受けでどっちが攻めかなんて私にはわかりません…… |