ダンボールと秘め事・2



「…満足した?」

とろりと手に伝う白濁を軽く足にこすり付けながら、体の奥に燻りだした欲情を誤魔化しながらそう尋ねれば

「…いいや、今度はお前だ」

楽しげな、スネークの笑う声が聞こえ

「あぁっ」

いきなり、後ろ手でソコを握られた

「何だ、お前ももう勃ってるじゃないか」

いきなりのことで抵抗も忘れてスネークの方を睨むと、スネークはそれを了承と取ったのか後ろ手なんて関係ないかのように、遠慮なしにソコを刺激し始めた
触れ合ったのが久しぶりなのは、スネークだけじゃない
俺も、こうしてスネークに触れられるのは久しぶりなのだ
欲求不満とまではいかなくても、溜まっていたのは事実だ
久しぶりに与えられた快感に、ソコはあっという間に硬さを増す

「なんだ、お前も溜まってたのか?」

その快感に飲まれかけていると、スネークはさっきの俺の言葉を揶揄するように笑い出した
さすがにカチンと来て、文句を言おうと唇を開くと

「んんっ」

スネークの腕が伸びて頭をつかまれ、やや強引に口付けられる
そのまま有無を言わさず、舌が咥内を蹂躙し始める

「んむっ…んふ…ぁふ…」

かなり無茶苦茶な体勢だが、抜け出そうにも酸欠と快感で体に上手く力が入らない
ぬるり、と舌を絡められれば、じぃんと腰の奥が痺れて疼きだし
動き回る指は、的確に気持ちいい場所を刺激してきて

「ふぁ…ふっ…んんんっ」

あっという間に、イかされてしまった

「っはぁ…はぁ…」

「…満足したか?」

熱を吐き出し終わった頃、ようやく唇を離してくれた
まるでからかうような目でこちらを見つめるスネークを軽く睨みつけると
スネークは、さっきの俺と同じようなことを言い出した
その言葉に、ぎくりと体が強張った
満足した、と言えばここで終わりになってマザーベースへ帰ることになる
もう時間も遅い、そうするのが一番いいに決まっているのに
でも…イったはずなのに、まだ体が熱い
腰の奥が甘く痺れて、もっと気持ちよくして欲しいと疼いている
ココにスネークが欲しいと、濡れた水着の奥に潜む場所が叫んでいる

「まだシて欲しかったら、尻をこっちに向けろ」

その疼きを悟ったのか、それとも俺が隠し切れていないだけなのか
まるで悪魔が囁くように、魅力的な抗いがたい声でスネークが囁いた
その声に誘われるように、ぼんやりと考える
このままここで断れば、スネークに抱いてもらえるのはマザーベースに帰って飯を食って…早くても、数時間は後になる
それまで、この疼きに耐え切れるだろうか?
いいや…無理に決まっている

小さく身じろぎすると、俺の意図を察したのかスネークが少しだけ俺から離れる
そのスペースを利用してくるりと逆を向き、手足を折ってできるだけ小さくなって伏せる
どうしても尻が高くなってしまうその格好に、自然と頬が熱くなる

「いい子だ、カズ」

だが、スネークはその格好をお気に召したのか喉の奥で笑うと、ゆっくりと俺の背に覆いかぶさってきた
その時ダンボールの底にぶつかったのか、ダンボールががたりと小さく音を立てる
けどそれよりも、尻に当たるスネークの熱いソレに気をとられてしまう

「ぁ…」

ソレが欲しいと、体の奥がどんどんと熱くなる
これから与えられる快感を思い出し、自然と腰が揺らめいてしまう

「焦るな、ちゃんと欲しいだけくれてやる」

ククク、と楽しげに笑いながら、スネークはゆっくりと手を尻にやると、まるで揉み解すようにソコを弄り回す
じれったいような、むず痒いような快感に、徐々にソコが緩んでヒクつきだす
そのタイミングを見計らって、指が中へと入り込む

「んっ…」

「痛いか?」

心配そうな声に、ふるふると首を振ってねだるように軽く指を締め付ける
我ながら随分な誘い方だと思うが、スネークにはこれが効果的なのも知っている
案の定、後でスネークが軽く笑う気配がし、指が緩やかに動き出す
ゆっくりと慣らすように、けれどポイントをきちんと刺激されて、気持ちよさに声が抑えきれない

「は、ぁっ…うぁ、あぁ…ひ、んっ」

凄く気持ちいい、でもじれったい、早く欲しい
まだ慣らし足りないのはわかっているけど、もうスネークが欲しい

「スネーク…」

ねだるように腰を揺らし、中の指を締め付けながらスネークの方へと視線をやる

「カズ…いいか?」

熱い吐息と共に、どこか切なげなスネークの声が耳に流し込まれる
その声にぞわりと肌が粟立ち、必死に頷くとずるりと指が抜かれ、ぴたり、と切っ先がソコに当てられ、ぐっと腰を押し付けてきた

「あ、あぁぁ…」

「くっ…さすがにきついな…」

慣らし足りないせいで圧迫感と痛みはあるが、それでも久しぶりの感覚に体が歓喜し、きゅうきゅうと締め付ける
スネークも余裕がないのか、挿れてすぐに動き始める

「はぁんっ…ん、ぁ…あ、あぁっ」

最初は緩やかだった動きが、徐々に激しくなっていく
動きが激しくなるに従って、俺の耳にがたりと何かが揺れるような音が届いた
忘れかけていたけど、いくら前より広くなったとはいえ、ここはダンボールの中
平均以上の体格の男が2人、こうして動いていれば当然のようにダンボールは動いてしまう
スネークの動きに合わせて、ガタガタとダンボールが音を立てる
きっと、外から見たら随分揺れてるだろう
そう考えて、不意に猛烈な恥ずかしさに襲われた

「ひっ…あ、ぃや…やぁっ、やだ、スネークっ」

「どうしたカズ、何がイヤだ?」

「だっ、て…あぅ、こんなにっ…ゆれ、たら…」

きっとこんなに揺れていたら、俺達が何をしてるのかなんて丸わかりだ
こうしてダンボールの中でセックスをしているなんて、今更だが恥ずかしすぎる

「ダンボールが揺れるのがイヤか?」

「だ、て…ばれっ」

「そんなにイヤなら、取るか?ダンボール」

「だめ、それも、やぁ…だめぇっ」

「いやばっかりだな、お前は」

スネークはどこか楽しげに笑いながら、わざとダンボールが揺れるように腰を使い出した
ガタガタと揺れる音を聞きたくなくて必死に首を振るけど、狭すぎて耳は塞げない

「も、やっ…すねーく、やめっ…」

必死にスネークの方を振り向いて懇願するも、楽しそうに笑うスネークは俺の言葉なんか聞かず、逆にぴちゃり、と耳元を舌で嬲られる
水音とダンボールが動く音
二種類の音に、羞恥心が悲鳴を上げる

「やだっ…や、だぁっ」

「だが気持ちいいだろう?ほら」

けれどぐっと奥を突き上げられれば、強烈な快感が背筋を走りぬける
羞恥心なんて、あっという間に快感に混ざって溶けてしまう

「すねーくっ…も、イきそっ」

「いいぞ、ほら」

僅かに開いた足と腹の隙間から手が忍び込み、刺激を求めて震えるソコを握りこんだ
ほとんど隙間のないせいか、スネークの手は先端を緩く撫でるだけ
けど、今の俺には十分すぎる刺激
ぐりっと先端が詰られ、瞼の裏がちかちかと点滅し

「あぁぁっ」

どろりと、白濁がスネークの手を濡らし
一拍遅れてガタッと一際大きな音が立ち、スネークが小さく呻くのと同時に腹の奥がジワリと熱くなった





「ふぁ〜…涼しい…」

互いに落ち着き、浜辺に座って海を眺めていると、冷やりとした海風が肌を撫でる
その感触に、自然と感嘆のため息が漏れる
最中は気にならなかったが、狭いダンボールの中でいたしたせいで相当の熱気が篭っていた
普段なら少し肌寒い海風も、火照った体にはちょうどいい

「夕焼けの海もいいが、夜の海もまたいいもんだな」

とっくに夕日なんて沈んだ海の上を、月の明かりがきらきらと反射している
こうしてみると、夜の海も綺麗だと思いながらスネークのほうへと視線をやると
スネークは海なんか全く見ていなかった
その視線の先には、先ほどまで入ってたダンボール

「…何も潰すことはなかったんじゃないか?」

綺麗に折りたたんで限界まで小さくした挙句袋に突っ込まれたそれ見ながら、もったいない…と小さく呟いた

「もったいなくない、断じてもったいなくないからな」

もったいないもクソもない。俺としては、出来るならこのまま燃やしてしまいたいくらいなのに
汗とかで湿気ちゃってるし、ぶつけてところどころボコボコになっちゃってるし、何より匂いが付いてしまっている
それ以前に、中でヤったダンボールを持ち帰るとか羞恥プレイ以外の何ものでもない
元々ダンボールは消耗品だ、水で濡れたとか言えば開発班の奴らも納得してくれるだろう
そう、知らない振りしてくれるだろう…たとえ、何してたかバレバレでも!

「…カズ、このダンボールもっと作ってもいいぞ」

これから帰ったときの事を考え、顔から火が出そうになるほどの羞恥心に襲われていると、スネークがぽんっとあれほど反対していた増産を許可した
普段なら、明日議論することが減って時間が空いたとか、スネークの反対が取り下げられたと喜ぶべきなんだろうが…こんなことがあった後だけに素直に喜べない

「…もうダンボールの中ではヤらないからな?」

一応念のためにそう釘を刺しておくと、スネークの顔があからさまにがっかりしたようなものへと変わる
やはり、またダンボールプレイがしたいがために許可したらしい

「いいじゃないか、興奮しただろ?」

「してない」

「その割には感度が…」

「うっさい黙れ、とにかくもう二度としないからな」

「そりゃ残念だ」

まぁ、増産されるなら機会はいくらでもあるさ
そうスネークが呟いたのを聞こえない振りをしながら、俺は帰ってから開発班にボスからの増産の許可が出たことと、その理由についてどう言い訳しようか考えていた




















ぽんタ様リクエスト、ダンボールプレイネイカズでした!
エロの劣化がハンパねぇ!!
イヤもうマジですみません…やっぱり定期的に書かないとダメですね、エロ…

色々とんでもシチュエーションというか、趣味突っ込みまくりのダンボールプレイですが…絶対熱いよね、中
やはりカズを前にした方が書きやすかったか…いやでも、カズに後ろから手コキしてもらいたかったんです!(下品)

ぽんタ様、こんなのでよろしかったでしょうか?
お、お叱りはいくらでも受け付けます、すみませんでした

リクエスト、本当にありがとうございました!

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