お仕置き?いいえ尋問です・3



ずるっと、指を抜き取ってやると
カズの体がびくんっと跳ね、緊張していた雰囲気がほんの僅かだが緩み
チラリと見た横顔に、安堵の色が浮かんでいる
おそらく、あまりの強情さに俺が諦めたのだろうとでも思ったのだろう

甘いぞカズ
俺が、そう簡単に諦めると思うか?

安堵感から僅かに力の抜けた体を抱えなおし
さっきまで散々指で弄り回していた場所に、カズの痴態のせいで完全に勃ち上がった性器をその場所に擦りつけ
ゆっくりと、挿入してやる

「あ、ぁ…う、そぉっ…」

散々弄られ、快感に緩んだソコはあっさりと俺を受け入れ
きゅうきゅうとまるで絡みつくように締め付けてくる
その極上の快感に、一瞬息が詰まる

「やだ、スネークっ…抜い、て…」

フルフルと首を振り、こちらに振り向いて懇願するカズに、酷く嗜虐的な欲が湧き上がる
口ではイヤだ、抜いてくれと言っているが
快感に蕩けきった顔でそんなことを言われても、もっとやってくれといっているようにしか思えない

「俺の質問に素直に答えたら抜いてやろう」

ぐ、ぐ、と緩やかに腰を動かして中を擦りあげてやると
カズの蒼い瞳が、とろんと快楽に潤む

「言え…ココで、こんな風に何人の男を銜え込んだ?」

そのまま、指で繋がった場所を撫でてやれば、カズの口からは甘い声が上がる

「ぁ、やっ…やだ、やだぁ…」

「イヤなら正直に答えろ、何人の男と寝た?」

緩やかに、だが先ほど指で散々弄り回した快楽のツボを刺激してやるように突き上げる
そのたびにきゅうきゅうと締め付けられ、心地よい快楽が脳へと駆け上がり
同時に、酷く行為に慣れている体にどうしようもない苛立ちが湧き上がる
苛立ちに任せるように一度奥を強く突き上げれば、カズの声からまるで悲鳴のような甘い声が上がり

「わ…わから、ないっ」

喘ぎ混じりの声でそう言って、涙で潤んだ瞳で力なく俺を見返した

「わからない?覚えてないのか、何人と寝たのか?」

俺の言葉に、カズはこくこくと頷いた

その答えには少々納得がいかないが
情を大切にする女とは違って、ひと時の快楽だけを求める男と誰でもいいという精神で寝ていたのなら誰と寝ていたのか覚えてなくてもまぁ不思議ではない
女と違って男ならここには吐いて捨てるほどいるし、人数も爆発的に増えている

けれど、ようやく聞きたいことを聞けたというのに、無性にイライラする
俺の知らないところで、こうして男を銜え込んで淫らに快楽を貪っていたのかと思うと
俺の知らない快楽に蕩けた顔を晒していたのかと思うと、無性にイラついた

「そうか…よし、なら抜いてやろう。約束だからな」

けれど、その苛立ちを声に出さないようにしながら子どもにするように頭を撫でてやり
ゆっくりと、抜けていくことを感じさせながら腰を引く
ひくりひくりと、離すまいと蠢くソコは大層気持ちが良かったが、約束は約束だ

「ぁ…」

けれど、あと少しで全部抜ける、というところで、カズの口から名残惜しげな声が漏れ
きゅうっと、逃がさないとでもいうように締め付けられた

「どうしたカズ?抜いて欲しかったんだろう?」

ぐ、と少しだけ押し込んでやれば、中が甘く締まる
ふるり、と腰を震わせたカズがゆっくりと振り返り、俺を一瞬だけ見た後瞼を伏せて小さく首を振る

「それじゃあわからないぞ?どうして欲しいんだ?」

ふぅっと軽く息を吹きかけて、ペロリと形のいい耳を舐めながらすっと腰を引くと、快楽に潤んだ瞳が泣きそうに歪む

「素直に言えば、好きなようにしてやる…ほら、どうして欲しい?」

入り口を刺激するように、先端だけを浅く抜き差しして煽ってやると

「も、と…もっと、シて…くれ…」

堪えきれなくなったのか、ぎゅうっと目を閉じて
快楽に震える小さな、けれど俺の耳にはっきりと届く声で懇願した

「よぉし、いい子だ…」

その言葉に、小さく笑って頬にキスを落とし
腰を掴んで、一気に奥まで突き入れた

「あぁっ」

中がまるで喜ぶように絡み付いてきて、歓喜の声が漏れる
欲情のままに腰を強く揺さぶれば甘く締め付けられて強烈な快感が背筋を走り、思考が快楽にドロリと溶けていく
この快楽だけが、世界の全てになる

「はぁ、あっ…ひ、やぁっ…」

それは、カズも同じだろう
いつの間にか指で弄っていたときに口にあった手が、今は自身の性器に絡みつき夢中でしごいている

「気持ちいいか?カズ」

「きもちっ…きもち、いいっ」

「前と後ろ、どっちがだ?」

「どっちもぉっ…どっち、も…気持ちい、すねーくっ」

先ほどまでの強情っぷりが嘘のように、ガクガクと頷きながら俺の言葉に素直に反応し
快楽に溺れきっているカズの姿に、笑いたくなるほどに気分が良くなる
ぐりぐりと奥を突き上げてやると、白い背中が反り返り甘い声が響く
むき出しの赤く染まった耳に噛み付いて、腕を前に回して胸の飾りをぎゅうっと摘み上げれば

「あぁっ、あ、あぁぁぁっ」

まるで、悲鳴のような声があがり
その瞬間、痛いくらい締め付けられて中が絡み付いてくる
その強烈な快感に、思わずそのまま中で出してしまいそうになったが

「くっ…」

それはさすがにまずいとどうにか堪え、慌てて引き抜いてカズの尻にぶちまけた

ほんのりと赤く染まった尻に、とろりとした白濁が流れ落ちて
とてつもなく淫猥な光景に、思わず生唾が湧き上がりそうになるが

それ以上に、やってしまったと思った
カズの妙な色気につられて、かなり好き放題してしまったが…
冷静に考えれば、どう考えてもこれはやりすぎだ
カズも、何も言わずゆっくりと深呼吸を繰り返している
その沈黙が、今はとてつもなく痛い

「あ〜…カズ…」

どうにも漂う気まずい雰囲気に耐え切れず、ぽりぽりと頭を掻きながら未だに動こうとしないカズに声をかければ
ゆっくりと、カズが振り返る

その顔は
とろりと、何かに溶けたような表情をしていた

「…お、おい…カズ?」

焦点の合わない瞳の前で手を軽く振ってやると
カズの目が、ゆっくりと俺を映し

ぼんっと、音が立ちそうな勢いで真っ赤になった

「ば、バカスネーク!!」

「うぉっ」

その瞬間、まるで威嚇かなにかするようにカズは声をあげ
飛んできた拳を反射的に避けた

「い、いきなり何するんだよ!?アンタバカじゃないのか!!?」

「わ、悪かった、やりすぎた…」

「バカスネーク!!アンタなんか、アンタなんか…!!!」

涙目で繰り出される拳をひたすら避けていると
石鹸で滑ったのか、それとも行為の余韻で足腰が立たないのか
カズの体が、ぐらりと傾いた

「わっ…」

「カズ!」

反射的に伸ばされた腕を掴み、自分のほうへ引き寄せる
重力に従って下に落ちようとしていた体は、あっさりと引っ張られた方向…つまり俺のほうへと引き寄せられ
カズの体が、俺の腕の中に納まった
カズも、こけかけたせいか、俺の肩にガッツリと掴まっている
触れ合った場所から、カズの速い鼓動が伝わってきて

「大丈夫か、カズ」

その鼓動に、何故か俺の心臓も脈打ち始める
何だ…一体
サウナの熱さで、俺の思考までイカれてきたか?

「あ、あぁ…」

そんな疑問を抱いたまま、腕の中のカズに視線をやれば
落ち着いたのか、カズも俺のほうを見ようと顔を上げたところで
予想以上に、カズの顔が近くにあって
カズの蒼い瞳と、至近距離で視線がかち合った

「〜!!!」

その瞬間、カズの顔がどこか泣きそうな表情になった上首まで真っ赤になり
不覚にも、ちょっと可愛いと思ってしまった瞬間

「アンタなんかっ…地獄に落ちちまえ!!!」

ボディに、重い一発を食らった
いくら俺でも、さすがにこれは避けきれない

「ぐっ」

ずるりと崩れ落ちた俺の腹に、さらに蹴りが一発入る
さすがにむせていると、涙目のまま、ふんっと鼻を鳴らしたカズが俺を見下ろした

「アンタなんか、そのまま一生そうしてろ!!」

ドスドスと音が立ちそうな…けれど、どこかよたよたとした足取りでシャワー室から出ようとするカズに

「ま、待て…カズ…」

これだけは言っておかねばと、うずくまったまま声をかける

「…何だよ」

律儀にも、カズはほんのりと染まった頬のでまま足を止めて振り向いた
その表情が可愛いなぁと、半ばイカれた思考のまま

「出る前に、流したほうがいいぞ」

「…?何をだ?」

「尻についてる、俺のせ…」

と、客観的な事実を口にし終える前に

「バッッッカスネェェェェッッッッック!!!!!!!!」

真っ赤な顔をしたカズから全力で投げられた石鹸が、俺の顔面にめり込んだ




















アンケート1位・浴室プレイでした!
コメントより、ドラマCDBLというシチュエーションを使用させていただきました

なっがい!!終わらない!!!
書きながら、そんなことばかり考えていましたよ…
えぇ、もちろん当サイト最長記録更新ですよ…ダラダラしててごめんなさい

裏テーマは【ビッチなカズに性的お仕置きスネーク】でしたが
お仕置きっつーより、完全にスネークの趣味ですね、はい
やりたいこと詰め込みすぎた感MAX!
そのくせエロはぬるいとか!!精進せねばっ
途中からカズ視点で書きたいとかアホなこと思ってました


ちなみにこの2人は相棒以上恋人未満な関係です
だって、CD状態で恋人だった日には物置部屋も真っ青なお仕置きが待ってます
確実に違う意味でR指定が付きます

スネーク側にはほんのりと恋愛フラグというか何かのフラグが立ってますが、どうなるかはわかりませんよ

みなさま、リクエストありがとうございました!!

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