In the interstice of reason and shame・2



「…悪かった、少し苛めすぎたな」

俺の睨みがきいたのか、スネークは少しだけ困ったように眉を下げ
ぬるりと、後ろを撫でていた指が中に埋め込んだ

「あ、ぁー…」

待ち望んでいた感覚に、体は悦んで指をきゅうっと締め付け奥へと誘う
けど、理性はそんな場所に指を入れられて悦ぶ体を恥じる
誘われるままに奥へと進む指を体は受け入れ、理性は拒む
相反する感情と感覚が、頭の中でごちゃ混ぜになる

早く、この理性を壊して欲しい
いつもみたいに、どうしようもない快感で壊してぐちゃぐちゃにして
みっともなさが気にならなくなるくらい、快楽に溺れさせて欲しい

けど、スネークの指は決定的な快感を与えてはくれない
じっくりと、中を確かめるようにゆっくりと解していく
あまりにじれったくて緩い快感に、腰が自然と揺れてしまい
その事実が、俺をさらに追い詰める

「も、やだぁっ…スネークの、アホっ」

「カ〜ズ〜…俺は、お前の体をいたわってるんだぞ?それなのにアホとはなんだアホとは」

「ひ、あぁっ」

俺の言葉にスネークは呆れたような顔で見つめ
一瞬気持ちのいい場所を擦り上げられて、まるで自分の声じゃないような甘いいやらしい声が出てしまう

その声に、スネークの言葉に、さらに羞恥が煽られていく

スネークが焦らしてるんじゃなくて、俺が我慢できないだけのような気がして
俺の体がどうしようもない淫乱のような気がして、羞恥心で死にそうになる
けど、一瞬与えられた甘い快楽が欲しいと体は疼く
どうにかして快楽を得ようとする体と、快楽を拒む理性

羞恥と快感
どちらがどちらなのか、わからなくなる

「もう、やだぁっ」

「ヤダばっかりだな、カズは」

スネークが小さく、けれど艶っぽく笑い
グイッと、指がいい場所に擦り付けられた

「ひぃ、あっ!」

待ち望んでいた快感が背筋を走り、背がしなり口からは歓喜の声が漏れる
先ほどまでのじれったい愛撫とは違い、ビリビリと強くて甘い快楽を与えるための動き

ようやく与えられた快感に、体は悦んで指を離すまいと締め付ける
けど、快楽とごちゃ混ぜになった羞恥心も同時に強く刺激される

恥ずかしい
気持ちいい
もうやめて欲しい
もっともっと欲しい

正反対のはずの感情が交じり合って、酷く甘い感覚となって俺を襲う

ぬちぬちと、増やされた指が動かされるたび濡れた淫猥な音が響き
そのたび、羞恥に苛まれる
体の中で指がバラバラに動くたび、酷い快感が体を襲い
でも、その先を知っている体はさらなる快感を求めてヒクつく

気持ちいいのが、恥ずかしい
恥ずかしいのが、気持ちいい

どうしようもない甘い感覚に身悶えていると

「もう、いいだろう」

ふ、とスネークが笑う気配がして
くるりと、体をひっくり返された

「顔が見れないのは残念だが…後ろからのほうが、負担が少ないだろう?」

そのまま覆いかぶさってきたスネークに耳を舐められ、ゾクゾクと背筋が震える
まるで獣のような体勢に、かぁっと頬が熱くなり
尻に当たるスネークの勃ちあがった性器に、体が早く欲しいと疼く

「カズ、入れるぞ」

けど、体の中に入り込む、圧倒的な質量に
待ち望んでいた快楽に体は歓喜の声をあげ
ようやく、理性が音を立てて崩れ落ちた

「あ、あぁっ」

「痛くないか?」

スネークのいたわるような言葉にも、こくこくと頷くしかできない

理性が崩れて、羞恥が溶けてしまえば
そこに残るのは、快楽を貪欲に貪ろうとする本能と体だけだ

「痛くない…痛くないから、もう動いてくれっ」

「どうした、ずいぶんと積極的じゃないか」

「も、焦らさないでっ…お願い、だからぁ」

ぐいぐいと、スネークの腰に尻を擦り付けて、首だけで振り返って懇願する
恥ずかしくても、何でもいい
もう早く気持ちよくなりたい
そのことで、頭が一杯になる

焦らされ続けた体は、もう限界だった

「…積極的なカズも、悪くないな」

どこかからかうようなスネークの声も、もう快感を煽る材料でしかない

がっしりと腰を掴まれて、いきなり速い速度で腰を打ち付けられる

「ひぃっ…あ、やぁぁっ」

突然与えられた、待ち望んでいた快感に体が一気に熱くなる
ゾクゾクと背筋を快感が駆け上がり、頭の中がグチャグチャにかき回される

「うぁ、ぁ…やぁ、ひっ…」

「カズ…カズ、可愛いぞ…」

興奮で掠れた声が耳元でして、そこをペロリと舐められる
その瞬間、ゾクリと肌が粟立つ

「ひっ…みみ、やめっ」

「どうしてだ?気持ちいいん、だろう…?」

ぴちゃぴちゃと、直接脳に響く卑猥な水音にゾクゾクとした感覚が走り
酷く、快感が煽られる
絶頂に向けて、駆け上がっていく

「も、もう、イっちゃっ」

するりとスネークの手が伸びてきて
ぎゅっと、根元をキツク握られた

「うあぁっ」

強い痛みと快感が体を襲い、ビクリと背中がしなる

「やぁっ…なん、でっ」

今にも吐き出されそうだった熱が塞き止められ
苦しさと熱さに浮かされてスネークのほうへ視線をやれば

「1回だけ、なんだろう?俺がイくまで待て」

どこか意地悪げな瞳をしたスネークと、視線がかち合った
あまりに残酷な言葉に、ふるふると首を振るものの

「もう少し頑張ったら、ちゃんと1回で終わるぞ?」

楽しそうに笑いながら、スネークはぐいぐい腰を打ち付けてくる

「あっ…やぁ、すね、やだぁっ」

「お前が言ったんだろう?今日はしつこくするな、1回だけだと」
耳元に低く甘い声を流し込まれ、俺はイヤイヤと首を振る

俺も、わかってる
もう少し絶頂を我慢すれば…スネークがイくまで我慢すれば、それで行為が終わる
しつこいといったのも俺だし、今日は1回だけだと言ったのも俺だ

でも、もう限界だ

散々焦らされた挙句、ピンポイントで気持ちのいい場所を突き上げられて
オマケに、性器の根元まで握られたら、我慢なんて出来ない

「いいからっ…もう1回してもいいから…も、イかせてっ」

襲い来る快感に流されるまま、スネークにそう訴えれば

「わかった」

クスリと笑う気配がして、根元を掴んでいた手でキツク性器をしごかれ

「あ、やっ…ぁ、あぁぁぁっ」

散々焦らされた体は、あっさりと絶頂を迎える

「カズ…やっぱり、お前の顔が見たい」

けど、快感の余韻に浸る暇もなく
ころりと横向きに転がされ、スネークががっつりと俺の片足を持ち上げ
その体勢でまた激しく突き上げられる

「ひぃっ…やめ、スネーク、待っ、てぇっ」

「お前を、待ってたら…俺が、イけなくなる、だろ?」

スネークも限界が近いのか、突き上げに容赦がない
絶頂を迎えたばかりの体は、強すぎる快楽にがくがくと震える

「も、やぁっ…うぁ、やめっ…」

「もう少し…もう少しだから…」

興奮しきった熱い吐息で囁かれ
ちかちかと、瞼の裏で光が点滅する

あまりに強烈な快感に、すぐに2度目の絶頂が近づいてくる
襲いくる快感に流されないように、ぎゅうっとシーツを掴んで耐える

けど、あと少しというところで

「くぅ、ぁっ」

スネークの体がブルリと震え、体の中に熱いものが吐き出された

「ぁ、あ…」

動きが止まり、絶頂寸前だった体は失った快感を求めて酷く疼く

物足りない
イきたい
気持ちよくなりたい

そんな言葉ばかりが、頭の中を廻る

「…どうする?やめるか、カズ」

そんな俺の状態をわかってるんだろう
優しく俺の髪を撫でるスネークの手は優しいが、その表情は実に楽しげだ

「…もう、1回…シたいっ…」

けど、理性の崩れてしまった体では
快感を失ってしまった切なさに耐え切れるわけがなくて

腕を伸ばして行為を求めれば
スネークは満足げに笑い、俺に口付けた





「そこ!反応が遅い、ちゃんと集中しろ!」

「はい、ミラー副指令!」

結局あれから普段と変わらない…いや、普段よりむしろしつこくて激しかったセックスのせいで
朝起きたとき、久々に腰が痛んだ

『俺今日訓練だって言ったよな!?』

が、怒り心頭の俺に対して

『ねだったのはカズじゃないか』

スネークは、反省も何もなくしれっとそう言った

いや、まぁ確かにそうなんだけど!
そうなるように煽ったのは、スネークじゃないか!

半分泣きそうになりながら、とりあえず一発お見舞いしたが
ちっとも堪えてなさそうに笑うスネークに、よけい怒りがわいてくるだけだった

『まぁ、俺のせいでもあるからな…CQCの訓練は俺が受け持とう』

『当然だ!こんな腰でCQCとかできるか!!』

ぷりぷりと怒る俺とは裏腹に、楽しそうに笑うスネークを引っ張って
新兵達が待つ訓練場へと足を向けたのが、今朝のこと

予定とは違い、ボスであるスネークがいることに最初は戸惑いを隠せなかった新兵達だったが
スネークの朗らかな性格と、超一流の技術に、あっという間に文句を言うやつなんかいなくなり

結果、新兵の訓練は予想以上にうまくいっている

これだけ大きな組織のボスが、じきじきに訓練をつけてくれるなんて!
と、感動する輩まで出始める始末

…何だか、ものすごーく納得がいかない
何か俺散々な目にあわされてさ、その結果のほうがうまくいってるとか
ものすごーく納得がいかないんだけど

俺の言葉盾にとられて、スネークに散々好き放題されて
俺、ヤられ損じゃね?

「そこ!肘が下がってる!そんなんじゃ的に当たらないぞ!」

「はい!すみません!」

そんなどうしようもないモヤモヤ感を振り切るために
俺は、新兵達に激を飛ばし続けた
















あき様リク【キャッキャウフフなネイカズ(R18)】でした

大変、大変お待たせいたしました!!
しかも、カズがイきそうなところを根元ぎゅって掴んでキャッキャウフフというリクだったにもかかわらず
あんまり、キャッキャウフフしてなくてすみません!
しかも、リクいただいた部分の描写がちょっぴりで本当にすみません!!(スライディング土下座)
予想以上にうちのカズが我慢できない子でしたっ

何かもう、スネークが好き放題でホントすみません…すみませんばっかりですみません…
しかも完全に趣味な小ネタとか書いちゃったんで、よければ覗いてみてやってください

あき様のみお持ち帰り可能です

散々お待たせしておいて、あまりリクに添えてなくてすみませんでした
返品苦情はお気軽にどうぞ!
リクエスト、ありがとうございました!

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