愛しくて気まぐれな恋人・2



「あ、ぁ…」

くちゅくちゅと音を立てて指が出入りするたび、ソリダスの口から甘い声が漏れる

「はぁ…じゃ、く…」

チラリと、誘うように俺を見下ろす欲情に潤んだ瞳に、ゾクリと下肢が熱くなる

寝室に入ったソリダスは、まるでショーでも見せるように美しい所作で衣服を脱ぎ去り
呆然と魅入っていた俺の服もさっさと脱がしてしまい
俺の腹の上に跨って

『ジャックが見たいといったんだ…しっかり見ていろ』

そう、妖艶としか言いようがない美しい笑みを浮かべた

今目の前で繰り広げられている光景は、まさに絶景といっても過言ではない
寝そべった俺の腹の上で、膝立ちになったソリダスが自分の中に指を入れて掻き回している

ベットに寝そべった俺からは、ふるふると震えて勃ちあがるソリダスの性器も
その奥で、自分の指をうまそうに飲み込んでいるローションにまみれた穴も
刺激を求めて赤く立ちあがった胸の飾りをくにくにと弄っている指先も
快楽に顔を歪ませ、甘い吐息を零すソリダスの顔もよく見える

一度でいいから、見てみたいと思っていた光景
それに胸を高鳴らせつつも、どうしようもないもどかしさが俺を襲う

ソリダスに、触りたい
そんな欲求が俺の中で暴れまわる

甘い息の零れる唇に噛み付きたい
指先が弄るその飾りを口に含んで吸い付きたい
温かくてきゅうきゅうと締め付けてくる中を弄り回したい

けれど、自分から見たいといった手前、体を起こして触れてしまえばソリダスの機嫌を損ねるのは火を見るより明らかで

もっと見ていたい
早く触りたい

相反する感情が、俺の中でグルグルと回る

「…もの欲しそうだな」

あまりにも、もの欲しそうな目をしていたのか
ソリダスが、俺を見てふっと笑った

「どうしたい?ジャック」

ぬちりと、後ろから指を抜いて綺麗に微笑むソリダスが俺を見つめる

触るには、ひとつの言葉しか残されていない
それなのに、ソリダスは俺に言わせようとしている
全部、俺が決めていいはずなのに
最初から全てが、ソリダスの手のひらの中のことのような気がする

「ソリダス…もう、抱きたい」

けど、それに抗うことなんか、今の俺には出来なくて

その言葉を聞いて
ソリダスは、どこか満足げに笑った

「ジャック…そのまま動くなよ?」

ソリダスは膝立ちのまま、少しだけ後ろへ移動し
後ろ手で、ソリダスを欲しがって涎を垂らす性器をそっと握り締め

そのまま、ゆっくりと腰を下ろした

「っぁ…」

「あ、ぁ…」

ソリダスがぎゅうっと眉を寄せ、何かに耐えるような…でもどこかうっとりとした表情で腰を下ろす
性器が、徐々に温かくてローションでヌルヌルになったそこに飲み込まれて
そのたび、ソリダスの中が貪欲にきゅうきゅうと絶妙に締め付けてきて

「はぁっ…はい、た…」

ソリダスがすっかり腰を下ろしてしまう頃には
俺はもうすでに、我慢できなくなっていた

「ソリダス、ごめんっ」

一応謝ってから、ソリダスの腰を掴んで一気に突き上げる

「あぁっ!?」

いきなり突き上げたせいで、ソリダスの口から驚きと快楽の混じった声が上がる

「やぁっ…ちょ、ジャックっ…ま、てっ…」

「ごめんっ、待てないっ」

ただ欲望のままに激しく突き上げれば、体を支えきれなくなったソリダスが俺の胸に倒れこんでくる

「ソリダス…ソリダスっ」

「ふぅっ…はげしっ…やぁっ」

快楽に顔を歪ませるソリダスに口付けて、必死に快楽を追いかける
ギシギシとベットが軋む音と、ぬちゃぬちゃと濡れた音

「ふ、ぁぁっ、や、ジャックっ」

それに、ソリダスが甘く鳴く声が部屋に響いて

それら全てが、一気に俺を煽って

「ごめ、も…でるっ」

「や、じゃ、く…ま、あぁっ」

ソリダスが制止するのもかまわずに
俺は、ソリダスの中にぶちまけた

「はぁ…」

「…じゃぁ〜っく…」

絶頂の余韻で荒い息を吐いていると、上からソリダスの恨めしそうな声が聞こえてきて
それで、我に返る

「あ…す、すまないソリダス…」

「まったく、1人で勝手にイって…私はどうすればいいのだ?」

中途半端な快楽に焦らされ、涙目になったソリダスが俺を睨みつけてくる
ゆるゆると腰を動かして、どうにか快楽をえようとするその姿はものすごく色っぽい

「う…すぐに、もう一度…」

「当然だ、この早漏が」

ぐさりと、心に突き刺さる言葉を吐き捨ててソリダスは俺の上からどいた
ぬるりと、性器がソコから出て行くのが見えて
さっき達したばかりの下肢が、また疼きだした

「さぁ、ジャック…早く、私を満足させてくれ…」

欲情に潤んだ瞳で俺を見つめ、頬を高揚させてソリダスはゆっくりと足を開いた
快感を求め震える性器のさらに奥
先ほどまで俺が犯していた場所から、ローションに混じってとろりと精液が漏れていて

あまりに綺麗で淫猥で扇情的な光景に眩暈がし
一気に下肢に血が集まっていく

「ソリダスっ!」

ソリダスに覆いかぶさり、腰を抱え上げて一気に挿入する
さっきまで俺を受け入れていた場所は突然の挿入に驚くことなく、すんなりと俺を受け入れる
それどころか、蕩けきったソコは快楽を求めて甘く絡み付いてくる
その強烈な快感に一瞬で持っていかれそうになるのを、どうにか堪えて腰を打ち付ける

「あ、あっ…じゃ、くっ」

待ち望んでいた快感に、ソリダスの顔が欲情に歪み、俺の背中に腕を回してしがみ付いてくる
そんな普段では決して見られないソリダスの行動が、愛しくて可愛くて仕方ない

早漏とバカにされたばかりなのに、もうイきそうになっている自分に腹が立つ
けど、この極上ともいえる快感の前ではどうしようもない
抗うことなんかできやしない

「ソリダスっ…うぁ、もっ…」

「やぁ、待っ…も、少しっ…」

ねだるように俺を見上げる、甘い欲情のたっぷり篭った瞳に煽られながら
油断すると、あっという間に持っていかれそうになるのを奥歯をかみ締めて堪える

ソリダスのイイ場所を突き上げながら、震える性器をしごいて絶頂を促す
けど、性器を刺激するたびに後ろがきゅうきゅうと甘く締まり、どんどんと追い詰められていく

「あぁっ…ジャック、ジャックっ」

「くぅ、ぅっ…」

今回も、情けないことに俺のほうが少しだけ早かった

「う、ぁっ…も、でるっ」

きゅうっとキツく締め付けられ、たまらずにソリダスの中に欲情をぶちまける

「やぁ、ぁっ…あぁぁっ」

その直後、ソリダスの体がビクビクと震え
俺の手を、とろりとした精液で汚した




「…さっさとどけ早漏」

快楽の余韻も短く
不機嫌そうに眉を寄せたソリダスは、げしりと俺の肩を勢いよく蹴った

「う…」

わりと本気で蹴られ痛みに軽く呻きながら、これ以上機嫌を損ねないために言われるままにソリダスの上からどいた
ずるりと抜け去るとき、きゅっと軽く締め付けられまた一瞬反応しそうになる性器を宥め、ちらりとソリダスを見る
起き上がったソリダスは、先ほどまでの可愛い様子とは別人のように不機嫌そうに俺を睨んでいる

途中で先にイってしまったことに、相当腹を立てているらしい

「体中ベタベタで気持ち悪い」

「…すまない」

「しかも、2回も中に出して」

「本当にすまない」

「明日下したら、どう責任を取るつもりだ?」

「…本当に、すまなかった…」

ソリダスの言葉が、グサグサと刺さる
確かに、いくら好きにさせてやると言われたからといって…
少し、やり過ぎたかもしれない
このまま、無視という名のお仕置きに突入したらどうしよう

欲を言えば、もう一回ぐらいしたかったのだけど
どうやら無理そうだな…

「…まぁ、今回は好きにさせてやるといったのだ、許してやろう」

煩悩まみれの頭でそんなことを思っていると、ソリダスは不機嫌そうな表情を崩し
逆に、どこか楽しそうな表情で俺を見た

「許して、くれるのか?」

「あぁ、私は心が広いからな…さて、風呂に入るとするか」

どうやら、気まぐれに心が広くなってくれたらしい
のそりとベットから降りると、ぺたぺたと風呂場へ向かって歩き出す

その太ももに、とろりと俺の精液が伝っているのを見て
ズクリと、性懲りもなく下肢が疼いた瞬間

「責任を取って、お前が綺麗に洗ってくれるのだろう?ジャック」

まるで、俺の視線に気づいたかのようにソリダスが振り返り
ニヤリと、扇情的な笑みを浮かべた

「…綺麗に洗わせてもらいます…」

どうも、最初からソリダスの手のひらの上で転がされているような気がするけど
その魅力的な誘いにはどうしても抗えず、俺は大人しくソリダスについて風呂場へと向かった

















リク【女王様なソリダスと雷電(R18)】でした!

ようやく…ようやくエロ神様が降りてまいりました!
ですが、すぐ帰ってしまわれたので、全体的にぬるめです…ごめんなさい…

パソコンの中に眠ってる雷斜を掘り返してみたら
雷電のあまりの不憫さに、涙が出てきました(自分で書いといて…)
なので、裏テーマは
雷電大サービスデイ!
相変わらず、主導権は握れてませんが(笑)

ソリダスは、動きとかすごく綺麗な気がします
そして、他人から自分がどう見えるかよく知ってるイメージがあります

まぁつまり、雷電は最初からソリダスの手のひらでコロコロ転がされてるわけですよ
そして、綺麗はソリダスにとって最大の褒め言葉な匂いがします

女王様で!というリクだったのですが…
これ、女王様なんですか?

リクエストしてくださった方のみお持ち帰り可能です

えと…こんなんでよろしかったでしょうか?
返品、リクしなおし大歓迎です!

- 13 -


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -