Oh My Girl!番外編



第3話終了直後

「ボスってば何考えてるの!!いきなりプロポーズだなんて!!!」

「…責任を取らなければと、思ったんだ…」

「だからいきなりプロポーズ!?バカじゃない!!?そんなことしたら嫌われるに決まってるでしょ!!」

「(ガーン!)ジェーン…俺は、俺は嫌われてしまったのか?」

「知らないわよ!自分で考えなさい!!」

「そうか…嫌われて、しまったのか…(ブツブツ)」



―翌日



「ジェーン…その、女性は何をされれば喜ぶんだ?」

「どうしたのボス、いきなりそんなこと言い出して。あ?まさか私に惚れてプレゼントとか?」

「お前にやるわけじゃない、というかお前には絶対惚れないから安心しろ」

「…わかってても、そうはっきり言われるとムカつくわね」

「カズヒラに…昨日、怒らせてしまったようだし…」

「はいはい…そうね、お花なんかいいんじゃない?」

「花?そんなものでいいのか?」

「えぇ、女の子はお花をプレゼントされると嬉しいものよ」

「そうか!花だな!!ありがとうジェーン!」



プレゼント・血まみれの花



「ジェーン…」

「なぁに、ボス」

「カズヒラは、花をプレゼントしても喜ばないんだ…」

「そりゃ、血まみれの花なんかプレゼントされても嬉しくともなんともないわ」

「花なら喜ぶといったじゃないか!」

「血まみれで全部台無しよ!それくらい気づきなさいよ!!」

「ジェーン…何をプレゼントすれば、カズヒラは喜んでくれると思う?」

「そうね、とりあえずボスはプレゼントの基本からやり直さないと」

「プレゼントの基本?」

「プレゼントの基本は、まず自分が贈られて嫌なものは送らない。送るなら、喜ぶものを送らないと!」

「そうか…それを踏まえてプレゼントしないといけないんだな!」

「そう、ボスだって、花が血まみれだと嫌でしょう?」

「そうだな、花なんか贈られても嬉しくないしな」

「ようやくわかった?」

「あぁ!ありがとうジェーン!」



プレゼント・蛇とか蛙とかその他もろもろ



「ジェーン…」

「なぁに、ボス?」

「やっぱり、カズヒラが喜んでくれない…俺は、食べ物を贈られたら嬉しいのに…」

「ごめんなさい、ボスが底なしにバカだってことを忘れていたわ」

「ジェーン…一体何を贈ればいいんだ!?俺にはさっぱりわからない!!」

「そうね…服とか綺麗な石(宝石的な意味)を贈れれば手っ取り早いけど…」

「服とか、綺麗な石(変わってる的な意味)?」

「えぇ、珍しいものとかだとなおいいけど…戦場じゃそんなもの手に入らないだろうし…」

「そうか、わかったぞ!」

「え?何が?」

「ありがとうジェーン!さっそく探してこよう!!」

「(どうしよう…嫌な予感しかしないわ…)」



プレゼント・変わった色々なモノ達




「ジェーン…」

「なぁに、ボス…」

「やはり、カズヒラは喜んでくれないのだが…」

「そう。私はここまでボスがバカだったことに驚いてるわ」

「ジェーン…俺は一体どうしたらいいんだ…」

「とりあえず、ボスは母親のお腹の中からやり直せばいいと思うわ」

「ジェーン!日本人には何が喜ばれるんだ!?女の喜びそうなものは俺にはわからん!」

「あら、珍しく頭を使ったじゃない…そうね、日本人は木彫りの熊をお土産にするそうよ」

「木彫りの熊?」

「えぇ、日本ではそれがとても喜ばれるそうよ」

「そうか…木彫りか…」

「だから、可愛らしい置物とかいいんじゃないかしら?」

「(聞いてない)よし、木彫りだな!ありがとうジェーン!」

「ボス、人の話聞いてた!?可愛い置物よ!!」

「あぁ、木彫りだろ!」

「…本当に大丈夫かしら?」



プレゼント・木彫りのお面(禍々しい)



「………」

―チラッ

医務室の隅にたまる、何だかわけのわからないモノ達

「あれ…私のせいかしら…?」














ジェーンさんのせいではないと思います
人の話を聞かないかつ、斜め上の発想をするボスがほぼ悪いと思います

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