スーパースネークブラザーズ



とっても平和な国、MSF王国
たくさんの人々が平和に暮らすその国の中心には大きなお城があり、そこにはたくさんの家来達
そして、1人の王子様が住んでいました
王子様の名前はカズヒラ・ミラー
ちょっぴりけちんぼ…いえ、節約の上手な王子様
とっても綺麗でちゃっかりしている王子様は、国のみんなに愛されていました

ですがある日、そんな平和な国を揺るがす大事件が起こります

「ははは、カズヒラ王子は頂いていくぞ!」

「うわぁぁぁたすけてぇ〜」

なんと王子が、敵国である隣の国の大王、ネイキッド・スネークに攫われてしまったのです
大王は王子を我が物にし、このMSF王国の乗っ取りを企んでいる…

と、これは表向きの話

実はこの2人、以前とあるパーティーにお忍びで参加していたのですが

「あ、ぁ…スネーク…」

「可愛いぞ、カズ」

何と、王子と大王は、互いに一目で恋に落ちてしまったのです
その日以来、2人は家臣の目を盗んではこっそりと逢引を繰り返していましたが
中々会えない愛しい恋人への想いは募るばかり
そして大王は、あまり我慢ができる性格ではありませんでした
恋人と甘い逢瀬を過ごしたいあまり、王子を拉致ることにしたのです
まぁ突然攫ったら王子に怒られてしまうので、こっそりと手紙を出してはおきました
なので王子も、一応体裁として助けてとはいっているものの、実際は喜んで攫われていきました

さて、それで困ったのはお城の家臣たち
王子が隣の国の大王と恋仲なのは薄々感づいていましたが、まさか拉致という名の逃避行をされるとは思ってもみなかったのです
ちゃっかりと置手紙を残し、当面の執務は持っていっているようなので、おそらくしばらくすれば帰ってくるだろうとは予想は付きましたが
なにせ、大王はまるで影か何かのように国に忍び込んだ割には、ド派手に王子を攫っていったのです
コッソリきてくれたなら暫く代役なり何なり立てて、王子が帰ってくるのを待つのですが
あまりのド派手さに、国中の人間が王子は大王に攫われてしまったのだと知ってしまったのです

「大変です、王子が攫われてしまいました…誰か、王子を助け出しに行ってはくれませんか?」

なので一応、側近のマングースは国中にお触れを出しました
名乗りを上げたのは、王子の弟子であり国一番の戦士、ソリッド・スネーク

「俺の愛し…いや、尊敬する師匠であるマスターが攫われたんだ、助けに行かなければ!なぁリキッド!」

そして彼の双子の兄弟であり、これまた王子の弟子でもあるリキッド・スネーク

「知らん!貴様の都合に俺を巻き込むな!!」

2人は愛すべき師匠であり、この国を支える王子であるカズヒラを救うため、隣の国へと潜入したのです

「へぇ、ソリッドとリキッドが」

「知り合いか?」

「あぁ、2人とも俺の弟子なんだ。2人ともかなり強いぞ、俺自慢の弟子だからな!」

「ほう」

「何なら、戦ってみるか?」

「それはいい!お前自慢の弟子なんだろう?楽しみだ」

王子の話に悪乗りした大王は、数々の試練を2人の前に投げかける

「くそう…ここにもマスターはいないのか…」

「なぁ兄弟、何だか色々作為的な匂いがしてきたんだが」

「どこにいるんだ…マスター…」

「貴様は人の話を聞け!!」

そのことに薄々気付きかけているリキッドと、マスターのことしか頭にないソリッド
愛しい王子とイチャイチャしながら、経過を見守る大王

そして、その両者がついにぶつかり合う!!

「ははは、よくきたな小僧共〜」

「大王!マスターを返せ!!」

「ははは〜、返して欲しくば力づくで奪ってみろ〜」

「当然だ…行くぞ大王!!」

「久しぶりだな2人とも!元気にしていたか?」

「やはり茶番か…とりあえずミラー、大王の棒読みをどうにかさせろ。後いい加減気付け兄弟」

スーパースネークブラザーズ!
20011年春発売!

大いなる茶番が、今始まる!



















以前チャットで盛り上がった某ヒゲのおじさんゲームパロ
何となく形にしてみた
色々と謝ります、ごめんなさい

MGS本編もコレくらいアホらしい茶番だったらいいのに(´・ω・`)

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