Luxuria
この国で、10年ほど前から起こる不可解な事件
国中のいたるところで、身分も年齢も様々な女がある日突然失踪し、ある日突然帰ってくるのだ
女に失踪中の記憶が無いこと、女の手には必ず宝物が握られていることから、いつしか悪魔の仕業と呼ばれるようになり、国中の女たちは恐怖した
そしてついに、来月隣国に嫁ぐ王女も失踪し
王は、悪魔退治をある男に依頼した
かつての大戦でこの国を勝利に導いた英雄の息子であり、自身も国で5本の国に入るほどの腕を持つソリッド・スネーク
事件を調べているうちに、彼は1人の男に突き当たる
カズヒラ・ミラー伯爵
現国王の母方の従兄弟を父に持ち、たった一代で王家に匹敵するといわれるほどの巨万の富を築きあげ
その類稀なる商才から、マスター・ミラーとまで呼ばれた男
彼が禁断の悪魔と契約を交わし、女性を魅了する力を手に入れた事を突き止めたソリッドは彼の屋敷へ潜入、伯爵を捕らえたが
「…国王から通達だ。全ての女性の術を解き、二度と使わないことを条件に咎めなし、だそうだ」
「私は王家に毎年莫大な金を納めているからな…殺すより、生かしておいたほうがいいとふんだんだろう。そんな通達など放っておいて、殺せ」
国王の寛大な措置も頑なに飲もうとせず、ミラーは殺せとだけ口走る
彼の説得役に命じられたソリッドは、何故頑なに措置を受け入れようとしないのか気になり
「何故君は私の側にいる?仕事か?」
「あぁ、あんたを説得しろと国王に命じられている」
「そこまでして金が欲しいのか、王家は…クズだな」
「それと、個人的にあんたが気になる」
「私が?」
「そうだ、だから半分は個人的感情でここにいる」
自分を拒絶する彼の側にい続けた
「大きな声では言えませんが…伯爵の母親は、娼婦だったんです」
そして、彼の隠された過去を知り
「まったく、君はおかしな男だ…」
少しずつ、自分に心を開くミラーに心奪われ
「いなくなってしまうじゃないか…術を解けば彼女達も君も、誰も私の側からいなくなってしまうじゃないか…!」
「マスター…?」
「いやだ…捨てられるのも、独りになるのも、もういやなんだ…」
ミラーの、深い孤独に触れ
ソリッドは、ミラーに強く惹かれていく
「ソリッド…女達の術は、解く」
「マスター…急にどうしたんだ?」
「どうしてそんな顔をする?君の仕事は、それだったのだろう…君も、帰ればいい。ちゃんと術は解く…明日には、全員家に帰っているさ」
「マスター」
「だから、君も帰れ」
「俺は、ここにいる」
「帰れ!これ以上、私の心を乱さないでくれ!!」
「怖がるな…俺は、あんたの恋人とは違う、あんたを捨てたりしない」
「アイツもそう言った!でも結局俺を捨てた!君だって、私を…!!」
「俺を見ろマスター!俺はあんたの恋人とは違う!!家のためにあんたを捨てたりなんかしない!!」
「そり、ど…」
「愛してるんだ、俺がマスターが必要としてるんだ、絶対にマスターを捨てたりしない…だから、俺を信じてくれ」
そして、ミラーも彼の真摯な告白に、心乱されながらも
ゆっくりと彼の言葉を信じはじめ、彼に惹かれていく
「ソリッド…まだ、明るい…」
「関係ない…俺がいない間に欲しくならないように、たっぷりと気持ちよくしておこうと思ってな」
2人だけの屋敷での愛欲の日々
「聞いたか?私が君を若いツバメとして囲っていると噂になっているらしいぞ」
「あながち間違いでもないだろ?囲ってるのは俺のほうだがな」
満たされた、幸福で異常な日常
「お久しぶりです、カズヒラ様…」
「今更…何の、用だ?」
「旦那様からお手紙です。カズヒラ様にお渡しするように、と」
「帰ってくれ!!そんなの、今更いらない!!!帰れ!!!」
「マスター!?」
それを崩す、1通の手紙
「久しぶりだな、カズ」
「すねー…く…?」
そして、1人の来訪者
「愛している、カズ…」
過去の恋人か
「愛してます、マスター」
今の恋人か
ミラーが選ぶのは…
というエロエロなパロがやりたいけど、すんごく長くなりそうだから多分無理
元ネタはヴェノマニア公の狂気
悪ノPさんいいよ悪ノP様だよ
- 12 -
[*前] | [次#]