初めてシリーズ番外編2
―カズが絶叫してから少し後のシャワールーム
「(さっきカズの声が聞こえた気がしたが…何だったんだろう?)」
「あ、ボス!お疲れ様…あっ」
「…どうした、俺の背中をジロジロ見つめて」
「そ、その…ボス、背中に、爪痕が…」
「あぁ…どうりで何故か湯が沁みると思った」
「うわぁ…結構派手についてますね〜…夕べは、その、お楽しみだったんですか?」
「まぁな…極上の美人と、楽しませてもらった」
「そ、それは誰ですか!?ま、まさかkittenですか!?」
「内緒だ…だが、そいつではないと言っておこう」
「そ、そうですか…」
「何だお前?そいつが好きなのか?」
「え…ま、まぁ…ぼ、ボスこそ夕べの相手はどんな方なんですか!?」
「そうだな、素直じゃなくて意地っ張りだが、そこがまたたまらない…夕べはかなり甘えてくれてな。可愛かったなぁ」
「そうですか…ちなみに名前は…」
「知りたいか?」
「はいっ」
「教えない。俺以外が良さに気づいても困るしな」
「もったいぶらずに教えてくださいよ〜ボス」
「ダメだ。俺はもう上がる、お前もkittenとよろしくやれるといいな」
「あ、はい、ボス!失礼しましたっ!」
―スタスタスタ
「うわぁ、見ちゃった…ボスの背中に派手な傷跡…」
「派手についてたなぁ…でも」
「ボス、幸せそうだったな」
この後、兵士はみんなに言いふらします(笑)
で、それをタイミング悪く聞いちゃうカズ
カズ、ぐるぐる悩む日々の始まり
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