君と狩猟生活



持ってきた千里眼の薬を飲み、目を閉じて意識を集中させる
すると、薬により研ぎ澄まされた第六感が大型モンスターの大体の位置を感知する

「お、ターゲットは7番か…」

それを頭の中の地図と照らし合わせ、どのエリアか確認する
モンスターの位置を把握しておくのは、ハンターとしての基本中の基本だ
どこにいるかがわかれば不意に遭遇して驚くこともないし、対策も立てやすくなる
それに、ギルドからの情報がいつも正しいとは限らない
ターゲット以外の大型モンスターがフィールドにいることも、しょっちゅうだ
だが幸いなことに、今回はターゲット以外の大型モンスターはいないようだ

まぁ、今回は俺の新しい武器を慣らすのに簡単なクエストを受注している
だが、念には念を入れておかねばならない
油断をすれば、数時間後には俺達はモンスターの腹の中にいることになる
慎重になりすぎる、なんてことはこの稼業にはない

「スネーク、ターゲットは今7番にいるようだ。どうする?採取先にすませちまうか?アンタハチミツ欲しいって言ってただろ。それとも、採取は後回しにして先にモンスターを…」

モンスターの現在位置、習性から大体の移動ルートを予測し
相棒…スネークと作戦を立てようと振り向くと
スネークは、黙々と支給品ボックスを漁っていた

「スネーク!俺の話聞いてたか!?」

その背中にヒクリ、と口の端が引きつるのを感じながら、俺はめいいっぱい息を吸い込んでゴソゴソとボックスを漁り続けるスネークに声をかける
もとい、怒鳴りつけた
俺の声に驚いたのか、一瞬スネークの背中がビクリと跳ねた

「あぁ、聞いてたさ。7番だろう?」

スネークはそろりと振り返ると、バツの悪そうな顔で口の端を上げる

「それ、千里眼飲んだときに言ったよな?他は?」

じとり、と軽く睨みつけてやれば、スネークはうっと言葉を詰まらせる
どうやら、俺の話なんかほとんど聞いていなかったようだ

「アンタなぁ…人の話くらい聞けよ」

呆れたようにそう呟けば、すまん、とスネークは居心地悪そうに頬を掻く
確かに、目の前の男は俺なんかよりずっとハンター暦も長く、オマケに結構な有名人だが
けど、パーティー組んでるんだから俺の話もちゃんと聞いて欲しい
一応新人ハンターだが、モンスターの知識は目の前の男にも負けないと自負している
それに、パーティーでの立ち回りは俺のほうが詳しかったりする
というか、この男の狩り方に付き合っていたら俺はいくつ命があっても足りない
主に、スネークに殺される的な意味で

「はぁ〜…俺も支給品取るから、そこどいてくれ。準備が整ったら作戦を…」

「い、いや!7番にいるんだろう?俺が先に行って罠でも仕掛けておこう!」

まぁ、スネークが話を聞かないのはいつものことだと割り切って、俺も支給品を取ろうとボックスに近寄ると
スネークが、なぜか妙に慌てだした

「は?2人で準備してから行ったほうが早いだろ?」

「いいから!お前はゆっくり準備してから来い!」

「あ、おい!スネーク!?」

そして、俺が止める暇もなく
全速力で、キャンプから走り去っていった

あまりの事態にしばらくポカンとした後
キャンプの出口を見やりながらため息を零し、気分を変えようと軽く頭を掻く

まぁ、今回のターゲットは倒すのが比較的容易だ
その気になれば、スネーク1人でも余裕で倒せるだろう
そんな相手に作戦とか、スネークにとってはわずらわしかったかもな

「はぁ〜…まったく…」

それにしても、何でスネークあんなに急いでたんだ?
モンスターの移動ルートの予想では、スネークの欲しがっていたハチミツはゆっくりと採取できるはずだ
それとも、何か欲しいものでもあったのか?
いや、でもピッケルも虫あみも持ってきてなかったし…
早く帰りたいのか?確かにこのクエスト自体、俺がつき合わせたようなもんだけど
けど、一応パーティー組んでるし、スネークもハチミツ欲しいからって乗り気だったんだけどなぁ…
不思議に思いながら、俺も支給品を取ろうとボックスを開け

「………」

その中身に、固まった

「ふ…ふはははは…」

あぁ、そうか…
だからあんなに急いでたのか…
これを見たら、俺が怒るってわかってたから逃げただけか…

口元が、自然と笑みの形を作る
人間、怒りが頂点に達すると笑いたくなるものだ

肺が破裂するんじゃないかというほど、空気を溜め込み
喉を震わせながら、一気にソレを吐き出す

「スネェェェェク!!!アンタまた支給品の携帯食料1人で全部持っていきやがったな!!!!」

俺の怒声に、キャンプの端で待機している運び屋のアイルーが飛び上がったが、知ったこっちゃない
急いで残っている支給品の中から必要な物を取り出してポーチに詰め込み、念のためにと持ち込んだ強走薬を一気飲みして全速力でキャンプを後にする

一体何回、支給品の携帯食料を独り占めするなといわせれば気がすむんだ!
というか、こんがり肉10個持ってきてるだろ!携帯食料いらないだろ!?スタミナ関係なく食いたいだけだろ!!?
携帯食料うまいって言ってたもんな!!

おそらくスネークは、俺がモンスターにペイントをつけるまで逃げ切るつもりらしいが…

「今日という今日は絶っっっ対に許さないぞスネーク!!」

モンスターを倒す前に、今日こそスネークに一撃入れなければ気がすまない!
強走薬のおかげで切れることのない息を荒くしながら、俺はスネークの後を全速力で追いかけた


















モンハンもPWも好き過ぎてパロった
自分だけがきっと楽しい
もっと本格的に書きたいけど、残念なことに自分双剣しか使えないので他武器の立ち回りまったくわからず(´・ω・`)

ちなみに、弟者とモンハンパロりたいという話をしたら
互いにキャラ感の違いが武器に現れていて面白かったです

弟者
スネーク武器・大剣かライトボウガン
カズ武器・片手剣かガンランスか弓
( ´_>`)スネークはミサイル(へビィ)ぶっ放すより、拳銃とナイフってイメージだし
( ´_>`)カズは何か珍し物好きで知識も深そうだけど、選別眼は微妙そうだし(セシールの話より)
( ´_>`)スネークガンナーならカズはランスでもいいと思う

自分
スネーク武器・大剣かヘビィボウガン
カズ武器・狩猟笛
(´_ゝ`)スネークは何か一撃必殺の武器が似合いそうだけど、ハンマーは何か違うし
( ´_ゝ`)カズはサポートだから、笛かなぁと
( ´_ゝ`)でも、カズ片手剣もサポートっぽくていいと思う

さて、皆様は2人の武器は何だと思いますか?

- 13 -


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -